This is Not here - Invisible Moment *//INCIDENTAL VANISHING STARS//

時をかける少女

ふと思い立って見てきた。
情報をほとんど持たずに見に行ったけど、普通に楽しめた。若いっていいなぁと感じた自分はもう年寄り。立木文彦の声の先生がヤクザみたいだった。ゲンドウきたって思った。細田守の他の作品はあまり見たこと無いけど、タイムリープ以外のシーンでも3DCGを細々と使っていた。彩度が落ちて時間が止まるシーンが良かった。携帯を持って坂を歩いている主人公を、右斜め後ろから撮っているシーンの地面の質感と影が良かった。背景の描き込みがすごい。面白いシーンが多く、テンポもよくてあっと言う間に上映は終了した。
モラトリアムの話だなっていうのは、自分も見ながら思った。そして、それが羨ましいとも思った。昔そんなことがあったよなぁ、馬鹿なこといっぱいしたよなぁと(これは現在進行形だったりするんだけど…)。
アニメスタイルから引用すると、

 能力を持っていた真琴はタイムリープで時間移動をしていたが、その能力を失った彼女は自分の脚で未来に向かって走り出す。実はタイトルの「時をかける」とはタイムリープ能力の事ではなく、自分の目的を見つけて、そこに向かって走っていく事だったのかもしれない。見事な構成だ。
モラトリアムを抜け出して、自分の目標を持って走っていくというストレートな映画。なんとなく思い出したのは、行定勲のロックンロールミシン。こちらはサラリーマンが退屈な日常から一時的に脱線してモラトリアムる映画(と断定してしまうのはマズイかな)。
現実は厳しい。若き日に何か真剣に夢見れることがまず少ないし、そして目標に対して真っ直ぐ生きていくのも大変。映画の中では、進路の話や理系か文系かといった選択肢が主人公の前に置かれていた。小中から高2までなんとなく進んでくると、自分で考えて選択をして全責任を自分で負うという経験をしたことがないので、急に何かやろうと思っても無理。何かきっかけが無いと…といった状況の中で主人公が不思議な胡桃を見つける。
久しぶりに爽やかな作品を見たような気がする。そういえば、上映前に今敏のパプリカの映像が流れていたけど、こちらも作画が凄そうだった。

posted by PFM