This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

tao COMME des GARCONS

high fashion JUNE 2008 No.321

コムデギャルソンよりも女性性が強く、柔らかい印象を受けるタオ・コムデギャルソン。柔らかいけれど芯の通っている雰囲気がとても好きです。
08-09AWコレクションでは、後半に出てきたパールカラーのドレスが良いですね。写真を最初から見ていくとベースカラーが黒から白系に変わるので、そのコントラストが良い感じに効きます。あと、メイクで気になっていたのは目の下に書かれている文字。いろいろ調べてみたところ、Fashion Spotにかなり大きな写真がリンクされていたのでそこからいくつか見れました。書かれていたのは、"BE AWARE" "TAKE CARE" "FLOWERS TWINKLES" "WHY NOT" "ANGELS STARS"などのようです。雑誌のhigh fashionでも頬のメッセージに触れていて、"Be powerful" "Be inspired"といった文字も書かれていたようです(上に載せた写真の二枚目はバックステージのもの)。

服が与える高揚感が日常の中に彩りを与え、それが社会に何某かのエネルギーとして還元されることで初めて作品として服が完成する。そう仮定するとすれば、デザイナーがデザインするものは服ではなく、その向こう側にある「何か」なのかな…という話は個人的に服に限らずよく考えたりします。今回、メイクとして描かれたメッセージは、何となくそんなことを考えさせてくれました。

posted by PFM