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Story of... Cartier creations Directed by Tokujin Yoshioka

Memories of Cartier creations Directed by Tokujin Yoshioka - Story of...

上野公園にある東京国立博物館の表慶館にて、5月31日まで開催予定の吉岡徳仁 監修による日仏交流150周年記念 特別展「Story of... カルティエ クリエイション?めぐり逢う美の記憶」を見てきました。
「宝飾品は誰が所有し、どのような記憶が込められているかに意味がある」というカルティエの思想が今回の展覧会のコンセプトになっているとのことで、タイトルにも「Story of...」と付けられています("記憶=エピソード、ストーリー"と理解した方が分かり易いですね)。

Cartierは、1847年にルイ・フランソワ・カルティエがパリに(師匠からアトリエを譲り受けて)創立し、その後、息子のアルフレッド・カルティエ、三人の孫であるルイ、ピエール、ジャックと引継がれていく過程の中で「王の宝石商、宝石商の王」と称されるようになった世界的なブランド。
展覧会では、東洋趣味やインド風の作品、パンテール・パターンの作品や素材としてプラチナを採用した作品、アポロ11号の月面着陸のような歴史的な出来事を取り入れた作品、パティアラのマハラジャであったブピンドラ・シンのために製作したネックレス、メキシコの女優であったマリア・フェリックスのために製作したスネークやクロコダイルをモチーフにしたネックレス、ジャン・コクトーの剣、今日の腕時計の原型となる「サントス」、ミステリークロックと呼ばれる東洋風の装飾を施した置き時計など、その他にも美しいティアラやペンダント、ブローチ、チャーム、シガレットケース・・と全部で276点の作品が展示されていました(ちなみに一番最後に吉岡徳仁デザインの香水瓶の展示があります)。また、ホログラムのような映像を利用した展示などもあったりと見所は結構ありましたね。

一つ一つの作品を見ながら、ジュエリー(だけに限らないと思いますが)は人が身に付けているときが一番美しいのではないか?ということをぼんやりと思ったりしましたが、主を失った彼(彼女)らが主と共に輝いていた時代のストーリーに思いを馳せるというのが、今回の展覧会のコンセプトに合っていて良いのではないかと思いました。
このBlog記事を書くのにも参考にした展覧会のカタログは、作品とそれにまつわるエピソードがそれぞれ書かれているので気になる方はチェックされてみるといいかなと思います。芸術と社会(世界大戦などの社会情勢)、ファッション、異国文化、王室、・・といったものが、クリエイションに多様性と煌きを与えているのがわかりますので。

posted by PFM