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Chanel 09-10 Cruise Collection

Karl LagerfeldによるChanel 09-10 Cruise Collection。
カンヌ国際映画祭と日程が被っていましたが、Olivia Magnani, Rinko Kikuchi, Anna Mouglalisはシャネルのクルーズ・コレクションを優先したとvogue.co.ukでは書かれていましたね。ちなみに菊地凛子のドレスは、Chanel 09SS Couture Collectionのレース・ドレスとのこと(こちらを参照)。WWDの記事には、"So beautiful," "In Tokyo, I couldn't sleep, but here I slept like a baby. The water acts as a lullaby."というコメントが載っていました。

ベネツィアの海岸をランウェイに見立てて行われた今回のショーは、日没を待ってからということで2時間遅れで開始。BGMに関しては弦楽の二重奏があったようです。コレクションの全体については、30年代ベネツィアの上流社交界の雰囲気をベースに("Death In Venice"っぽさもありつつ)、モデルのメイクやウィッグからはMarchesa CasatiやPeggy Guggenheimの影響を見ることができました。
Lookに関しては、海賊風の黒い一団から90年代に活躍したTatjana Patitzがブラックのゴンドラ・ストライプを身に付けた船乗りたちを率いて歩くところからスタート。モノトーンとセピア調のライオン・プリントが施されている柔らかいシフォンによるflowy dress、ベネチアンマスクを連想させるようなサングラス、肩に羽織ったツイードジャケット、トランスパレントな靴は個人的に気になりましたね。また、カラーパレットに関してはイタリア 15世紀(ルネサンス期)の画家であるTiziano Vecelliの"Tiziano Red"の影響を受けたような赤が印象的に使われていました。

tFSでも指摘がありましたが、通常のコレクションよりは全体的に若い女性像を描いている感じ。クルーズ・コレクションの位置付けがそうなっているのかなと思いますが。
また、今回もメンズモデルがいくつか見られましたが、個人的にはレディスを引き立てるためだけに存在しているような感じがして・・。やはりChanelを着る女性は一人でいる方がその世界観にあっているような気がしましたね。

via style.com nymag.com nytimes.com

posted by PFM