Nina Ricci 10SS Collection
Olivier Theyskensの後任としてNina RicciのクリエイティブディレクターとなったPeter Coppingによる初のコレクション。Peter Coppingは、Louis VuittonのMarc Jacobsの元で12年間のキャリアを持つデザイナーですね。その前はSonia Rykielに3年ほどいたようです。
"I like wearable clothes," "I'm not necessarily into being too avant-garde."との発言もあった通り、コレクションのアイテムはどれもウェアラブルでビジネスを意識した仕上がりになっていました。The Cutによれば、Nina Ricciのフレグランス・ディヴィジョンの売り上げが$150 million(wholesale volume a year)なのに対して、ファッション・ディヴィジョンは$25 million(retail sales)と推測されるとのことで、この問題をまず何とかすることがPeter Coppingに課せられたミッションなのかなと思います。
コレクションの前半は、淡いローズピンクにレースを多用したランジェリー調のロマンチックな雰囲気を展開。中盤から後半に掛けては黒をベースにイブニングドレスを。チュールの柔らかさと上品さがランウェイ全体にあったので、個人的に好きな雰囲気でしたね。