Lanvin 10-11AW Men's Collection
Lucas OssendrijverによるLanvin 10-11AW メンズコレクション。
これまでのリラックス感のあるフレンチ・エレガンスなクリエイションに、ミリタリー・フィーリングをプラスしたようなコレクションでしたが、Dazed Digitalのインタビューによると"Protection"という考えがあったようです。Suzy Menkesやstyle.comのレビューでも書かれていましたが、10-11AWシーズンの一つのキーワードとしてProtective Clothingというのはあるのかもしれませんね。
カラーパレットはブラウンやネイビー、グレーにワインレッドといったシックな感じで、ジャージーなどの素材使いで遊ぶというのもLanvinらしいクリエイション。ベルトやカマーバンドでウエストを縛るルックが多く見られ、クラッチバッグや編まれたようなバッグ、リュックサックもランウェイでは目に留まりました。
Lanvinのアイテムは実際に着ることを想定すると単品使いには向いていない傾向にあると個人的に思うのですが、それは各アイテムが密接に結びついているからなんだな、というのが今回見ていて感じましたね。それはトップスとボトム、インナーとアウターの中間色であったり、特殊な素材使いであったりに起因するのですけれど。
Alber Elbazによれば今回のコレクションは、「Fashion Victimのためでなく、Fashion Loverのために服をつくりたかった」とのこと。ここからは少し余談になりますが、英語版のwikipediaの"Fashion Victim"という項目が面白かったのでご参考まで。Oscar de la Rentaによって作られた言葉である、というのは初めて聞いた説なのですが、真偽について検索してみても(日本語のページは元より、英語でも)ほとんどヒットしないですね。