This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Chanel Haute Couture 10SS Collection

Karl LagerfeldによるChanel Haute Couture 10SS Collectionのテーマは、"Neon Baroque"。
インスピレーションは眠っているときに来たという今回のコレクションは、シルバーと淡いパステル・トーンのカラーパレットで構成されており、ブラックやネイビーを使わずにコレクションを行ったのはKarl Lagerfeldにとって初めてだったとのこと。LBDなどを避けてコレクションを展開したのは確かにチャレンジだったと思いますが、Christian DiorでのJohn Gallianoが過去にリファレンスを求め、保守的なクリエイションを繰り返していることを考えると、Karl Lagerfeldは流石といったところでしょうか(via The Cut)。

シルクサテンのファブリックやドレスの装飾、フィンガーレス・グローブに足元のブーティーといったシルバーのアイテムが少しフューチャリスティックな印象を与えていましたが、Karl Lagerfeldにとって近未来的なクリエイションは、"I hate that," "I don't believe in avant-garde clothes for a future that will never happen. Fashion is always now."とのこと。
Karl Lagerfeldの作品は地に足が着いていて完成度が高く、リアリティがあると個人的に思うのですが(それでいて新しさを感じさせるのが巧いですよね)、この発言を読んでとても納得してしまいました。

コレクションのLookに関しては、ツィードジャケットにショーツを合わせているのが面白かったですね。また、(フィンガーレス・グローブもそうですが)カール自身をモチーフにしている大きなネクタイのLookは目を惹いたと思います。ちなみに、ランウェイのラスト・ルックにBaptiste Giabiconiと登場したAbbey Lee Kershawのドレスは、制作に1300時間掛かっているとのこと

首元に巻かれたチュールやコクーンな雰囲気のドレス、ハート型のへアースタイルにリボン、カラーパレットのコントラストが全体的に低いこともあって、Chanelにしてはソフトタッチな印象を与えるコレクションだったと思いました。

via style.com nytimes.com telegraph.co.uk fashionologie.com tFS

posted by PFM