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Louis Vuitton 17SS Collection

来年、ヴァンドーム広場にオープン予定の工事中のフラッグシップショップで行われた、Nicolas GhesquiereによるLouis Vuitton 2017年春夏コレクション。

今年5月にリオで披露されたリゾートコレクションからの継続となるファブリックの一部をカットアウトするというアイデア。ファブリックの間から露出した肌、ジャージードレスやスカートのドレープ及び、スリットとその流動性が涼しげな表情を魅せる。そして、Louis Vuittonには珍しくテーラリングにフォーカスを当ててデフィレは進行。膝丈のスカートとセットにされたロングジャケットのショルダーは、ケープのように曲線を描く。

カジュアルでありつつもシックさを保つゴールドジップのライダース・ジャケットや、ゴールド・メタルボタンのフラップ付きノースリーブ・ブルゾン。シンプルなTシャツには、ヴァンドーム広場のアーチに飾られている彫刻をイラストにしたものがプリントされている。
イヴニングでは、シースルーに多層化された光沢のあるドレスが登場。ドレスにもブーツを合わせていたのが印象的でしたね(今回のコレクションは、3Lookを除いて足元を飾ったのは全てブーツ。)。

ジェスキエールによると今回のコレクションのインスピレーション・ソースの1つとなったものは、1984年の映画「Rive Droite, Rive Gauche」とのこと。彼は、「それは会社と弁護士に関する素晴らしい映画です。」「女性はとても強く、とても洗練されています。私は本当にそれを探検したかったです。」と話しています。ちなみに、映画のサウンドトラックはランウェイショーのBGMにも使われたようですね。

全体的に複雑性はかなり抑えられており、彼のコレクションにしてはシンプルだったと思います。もっと遊んでも良かったのではないかなと。ビジネスサイドからの要請でこうなったのかもしれませんけれども。
テーラリングで遊ぶというアイデアは個人的に面白かったですね。彼のテーラリングをもっと多く見たかったなと思った次第です。

最後に、各所で話題になっていたPetite MalleのiPhoneケースですが、可愛らしく、ラグジュアリー感もあって人気の出そうなアイテムでしたね。オーナメントがイヤホンになっていたのも芸が細かいです。iPhoneケースはiPhoneの新型が出ると使えなくなってしまうのが痛いところですが、それでも欲しい人は手に入れてしまいたくなるアイテムだったのではないでしょうか。

via vogue.com wwd.com vogue.co.uk vogue.co.uk nymag.com businessoffashion.com tFS

posted by PFM