This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Rei Kawakubo / Interview Magazine

Interview Magazineに川久保玲のインタビューが掲載されていました。
インタビューアーは、Ronnie Cooke Newhouse(ADを担当したクリエイティブディレクター)。
COMME des GARCONSは今年で創立40周年を迎えるのですね。

インタビューの内容について気になった部分を簡単に。
ジャーナリストに知的だと評されることに関しては、「いかなる知的なアプローチも意識してはいません。私のアプローチはシンプルです。私が各々の服をつくるとき、それは私が考えていること以外の何ものでもありません。そして、その結果は他の人々が決めることです。」とのこと。
自由についての質問では、「クリエイションの観点からシステムやルールといったものを受け入れることを考えたことはなかったが、会社が大きくなるにつれてスタッフや工場に対して責任を持たなければならなくなったので、その必要性は増加した。」と。

一年に数回開催されるコレクションは創造的なプロセスを助けるか否か?という問いについては、「ファッションビジネスにおいて期限があることは普通のことなので、それについてどうこう言うことは無い。」とのこと。
新しいことは重要ですか?という問いについては、「新しくなければ進歩が無い。"Creation equals new."」と。
常に黒に回帰するのはなぜですか?という問いについては、「私は黒が常に好きでした。でも、最近の黒はデニムと同じぐらい当たり前になってしまったので、tomorrow's blackを見つけたかった。」と。tomorrow's blackは、先日のコレクションのテーマですね。

また、Louis Vuittonとコラボしたことに関しては、特に深い意味は無くビジネスであると。そしてそれも、新しい何かのためには必要であると。
ファッションの役割に関する質問では、「So fashion plays an important role on both the practical level and the aesthetic level.」とあったのが興味深いですね。

あなたは自身をファッションデザイナーであると言うが、しかし、多くの人々はあなたをアーティストと呼びます。それはなぜだと思いますか?という問いに対しては、「私が存在しなかった服をつくろうと努力するからであると思います。」と。
渡辺淳弥と栗原たおについても触れられているのですが、ショーの直前のリハーサルで彼らのコレクションを見るということはそれまでは全く関知しないということなのでしょうか。少し気になりますね。

ファッションと芸術の違いに関しては、「それらを比較する必要性はありません。ファッションは芸術では無い。」とのこと。

現在の経済不況があなたのコレクションに影響を与えますか?という質問に関しては、「COMME des GARCONSは、マイペースなので景気が良くても悪くてもだいたい同じである」と。
最後に、本物の毛皮を使わないですね?という問いには、「I love all animals.」とのことでした。

気がついたら結構長くなってしまったのですが、これでも端折っているのでリンク先のページをチェックされることをオススメします。

posted by PFM