This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Gareth Pugh 10SS Collection

Paris Fashion Weekは、Palais de Tokyoで行われたGareth Pughによる10SSコレクションから。
だんだんとPalais de Tokyoは彼のホームのような感じになってきておりますが、今回はFront RowにRihannaがいたことが各所で話題になっていましたね。

コレクションに関しては、サイバーゴシックな雰囲気が今までよりも弱く、彼にしては少し柔らかい雰囲気がランウェイにあったと思います。また、カラーパレットが主にグレーだったのでRick Owensっぽい印象が強かったですね。Gareth Pughの師匠みたいなものなので影響があるのは当たり前ですけれど。WWDではRick OwensのパートナーであるMichelle Lamyの影響もあるということが書かれていました。

ランウェイではメンズモデルも登場していましたが、fashionologie.comでジェンダーに関してLA TimesのBooth Mooreの言葉を引いて"gender-bending zombie look"と書かれていましたね。
Gareth Pughのコレクションを見ていて何となく思うのは、ジャンダーに関して、女性を男性に、男性を女性にという既存の方法論ではなく、性自体を無効化するような方向でのクリエイションが感じられるので面白いなと思います。他のデザイナーではあまりこの感覚は感じられないので。それを彼が意図しているかどうかはわかりませんが、ある部分の"過剰さ"が結果的にそういった形で表出されているような気がしますね。

最後にコレクションの話題から少し脱線しますが、Gareth Pughに関してはstyle.comにアップされたインタビュー記事も未読の方はチェックしてみると良いかなと思います。ファストファッションにも興味があるということ等が書かれていますので。

via style.com vogue.co.uk telegraph.co.uk tFS

posted by PFM