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Christian Dior 10-11 Cruise Collection

上海で開催されたJohn GallianoによるChristian Dior 10-11 Cruise Collection。
Bernard Arnaultの"We want to show the Chinese customer what is Dior today."という発言や、中国文化をインスパイアしたコレクションではなく、フレンチ・サヴォアフェールを提示したかったという主旨の発言がJohn Gallianoからあったように、今回のコレクションは1950年代末から60年代に掛けてのフランスでのシネマティック・ムーヴメントであるヌーヴェルヴァーグからJean Seaberg, Romy Schneider, Jeanne Moreau, Francoise Hardyといったシネマ・ヒロインなどをインスピレーション・ソースとして展開。シノワズリーな雰囲気を用いたコレクションを昨年12月に上海で行ったChanelとは対照的となりました。

今回のコレクションで描く女性像はとても若く、カラーパレットもキャンディピンクやライラックなどのパステルカラーが用いられていましたが、Style.comのレビューでも書かれていたようにReady-To-WearとCoutureのMixという印象が強かったですね。明るめのカラーパレットにランジェリー・ライクなミニドレス、Bar Jacketがキャップスリーブなどになっていたのは面白いと思いました。ランウェイ後半のイブニングドレスのパートに関しては、ディティールやその構造にもう少し立体感(複雑さ)があっても良かったかなと感じましたが、どうでしょうか。ラスト3Lookは好きな雰囲気でしたけれど。

ランウェイを歩くモデルのルージュが印象的なメイクを担当したのはPat McGrath、少しレトロな雰囲気のヘアスタイルはOrlando Pitaによるもの。フィナーレに登場したJohn Gallianoがさり気無く三つ編みヘアだったのも気になるところでしたね。

ランウェイショーの映像に関しては、オフィシャルサイトに高画質のHD映像が既にアップされているのでお時間のある時にでも是非。BGMのある映像で見ると写真とはまた違った印象を受けると思いますので。

via wwd.com tFS

posted by PFM