This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Yves Saint Laurent 10-11 Cruise Collection

New YorkのFrench Consulateで行われた、Stefano PilatiによるYves Saint Laurent 10-11 Cruise Collection。
コレクションは70年代の雰囲気をベースとしたシックな印象で、テーラリングから始まり、バタフライやクローバーのような植物のプリント、デニムを用いたLook、バーミューダショーツ、そして、ショー後半では10-11AWコレクションで使われたペンダント・シルエットのプリント、などがありましたね。ウエストベルトなどを用いたハイウエストのシルエットやラストルックのスモーキングはYSLらしかったと思います。

各所のレビューでも書かれているようにバタフライ・プリントは、Miu Miuの10SSコレクションでのSwallowやCatプリントっぽくもありましたね。個人的にMiu Miuのあのプリント・パターンはとても好きなトーンだったりしますが(ちなみに今回のYves Saint LaurentではモデルにLindsey Wixsonがいましたね)。

カラーパレットに関してはショーの中盤から後半に掛けてのホワイト、コーラル・レッドにライラック、ホクシアが特徴的で、明るめのカラーのLookはリゾートな気分が上手く表現されていたと思います。すべてのLookで見ることができたヘアターバンやスタックヒールのエスパドリーユ・サンダルも爽やかな印象で良かったですね。
ヘアターバンに関して言えば、3Lookで用いられていたゴールドのサークル・イヤリングとの合わせ方がクラシカルな感じで上手いと思いました。ボタンやベルトのバックルにさり気無くゴールドを配置していたのが、クラシックなテイストを出していましたね。

Stefano Pilatiの発言として、"Always within myself there's the big debate - how can you avoid references but at the same time be respectful,"というのがありましたが、メゾンのヘリテージにどう向き合っていくのか?というのは歴史あるファッション・ハウスでデザイナーを務める人間の運命ですね。Christian DiorのJohn Gallianoもそうですけれど。個人的にYves Saint Laurentにはもう少し新しさが欲しいと思うのですが、どうでしょうか。
Stefano Pilatiに関して言えば、少し前にYSLを去るかも?という噂が流れていたのも気になりますね。確か噂は否定されていたはずですけれど。

via style.com wwd.com fashionwiredaily.com vogue.com fashionista.com tFS

posted by PFM