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The fashion of Bottega Veneta's Tomas Maier

年末にThe CutfashionologieでポストされていたNew YorkerのTomas Maierの記事が面白かったので、彼について少し書いておきます。

Guy LarocheやSonia Rykiel、Hermesなどを経て自身のブランドを1997年に開始し、当時、Gucciグループのクリエイティヴ・ディレクターを務めていたTom Fordからジョブ・オファーを受けて2001年にBottega Venetaのクリエイティヴ・ディレクターに就任したTomas Maier。Vanity Fairの2008年の記事によると彼は一度Tom Fordからのオファーを断ったようですが、後日考え直してオファーを受け入れたようです。そしてそれは非常に大きな挑戦になったとのこと。

破産の危機にあったBottega Venetaを過去9年間で売上高を800%アップさせた彼の功績に大きく寄与しているのが、ブランドのサインとなっているイントレチャートによるCabat Bag。職人によってハンドメイドで編まれるシリアルナンバー入りの各シーズン500個限定のバッグは他のブランドのバッグと違い、ロゴや装飾、金属部分が排除されているのが特徴的。Bergdorf Goodmanなどの高級リテーラーが取り扱いを申し出るもTomas Maierはこれを拒否しており、Bottega Venetaのブティックのみでの取り扱いとなっているとのこと。ちなみに彼はCabat Bagを"It Bag"と呼ばれるのを嫌っているようです。

その他の話題としては、彼はフロリダに住んでおり、ミラノが好きではないこと(コーヒー・ソーサーとスプーンの話はちょっと笑ってしまいました)、元々彼のファースト・ネームは"Thomas"だったが、ラスト・ネ?ムとシンメトリーにするために"h"を抜いて"Tomas"としていること、90年代において"Tom Ford for Yves Saint Laurent Rive Gauche"や"Dior by John Galliano" といったようにブランドにデザイナーの名前を付けて呼ばれることがあったがそれを彼は望まなかったこと(デザイナーの個人崇拝という考えを嫌うこと)、といったことも書かれていますね。

ここにはピックアップしなかった話題もあるので、気になる人はリンク先を読んでみると良いかなと思います。

posted by PFM