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Jil Sander 11-12AW Men's Collection

Raf SimonsによるJil Sander 11-12AW メンズコレクション。
今回のコレクションのスターティング・ポイントはJil Sanderの初期のメンズウェアへの再訪だったようですね。そしてそこにはアーミッシュの影響もあったとのこと。
ランウェイショーのBGMには映画「The Social Network」のサウンドトラック(Nine Inch NailsのTrent Reznorが担当)も使われていましたが、映画自体は日本でも土曜日から公開が開始されており、自分も映画館で視聴してきたので結構タイムリーだったりします。映画はとても良くできているので、気になっている方は映画館に足を運んでみると良いかなと思います。

マテリアルとテクスチャーにフォーカスし、現代的なアプローチと解釈によって再訪されるJil Sanderのメンズウェアへのルーツ。カラーパレットは春夏コレクションから引き続きカラフルでしたが、春夏よりも全体的にシックな印象でColor Explosionという感じではありませんでしたね。ランウェイショーは家具などに使用される工業素材のウールを用いたスーツから始まり、ナイロン素材のキルティング・ファブリックによるカットソーなどを多用。マルチポケットのアノラック・パーカーなどはウィメンズの11SSコレクションにあったアイデアですね。スタイリングに関しては、レイヤードのタートルネックやニットが古典的ではありますが良かったかなと思います。

インスピレーションソースやテーマに頼ったコレクションではなく、地に足の着いた、ブランドのDNAとしてのミニマリズムを体現するコレクションは、奇を衒ったアヴァンギャルドなデザインだけが必ずしも新しさへ通じている訳ではないことを思い出させてくれますね。

via style.com wwd.com fashionwiredaily.com dazeddigital.com showstudio.com tFS

posted by PFM