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Lindsey Wixson Interview by Vogue.co.uk

写真はMulberryのBlogから。

Vogue.co.ukでのLindsey Wixsonのインタビューが面白かったので少し書いておきます。
多くの成功譚にあるように、ちょっとだけシンデレラ・ストーリーっぽい感じが良いですね。

アメリカ・カンザス生まれの17才の少女、Lindsey Wixson。
古いVogueに載っていたGisele BundchenやChristy Turlington、Kate Mossといった大御所モデルを研究することからモデルを目指すことを始めたという彼女。カンザスという田舎とファッションの世界は全く異なっていたが、一人でファッションの世界について学ぶことが好きだったという。

彼女のキャリアはまず、カンザスの地元のエージェントに登録することから始まる。その後、ロサンゼルスのVision LAというもう一つのエージェンシーで撮影をすることになり、それがきっかけでSteven Meiselの目に留まることに。マイゼルはVogue Italiaの撮影のために彼女を予約し、彼の部下が彼女へ電話で連絡をくれたという。おんぼろホテルに泊まっていた彼女は、嬉しさのあまりランドリールームに駆け寄って叫んだとのこと。

彼女のチャーミングな"すきっ歯"(父親から授かったもの。 via WWD)はミドルスクールで"Parking Lot"と蔑まれ、いじめの対象となった。そして、背が高く、痩せていることもコンプレックスだったが、現在のモデルという仕事はそれらから彼女を救い、自分に自信を持たせてくれたと話す。ちなみに、彼女が自分の容姿で好きなのは目と唇と答えていますね。

2011年春夏シーズンのAlexander McQueenのAD Campaignに彼女の写真が使われているが、あの写真はショーのバックステージで誰かが撮影したもので彼女はまったく知らなかったとのこと。彼女のシスター(Kirsten)と共にビジネス・クラスでフライトをして参加した北京でのPradaのショーはPet Shop Boysのパフォーマンスなどがあってとても楽しかったが、それを友人に話すのは自慢していると受け取られかねなかったので怖かったとも。

McQueenからde la Rentaまで、多くの異なるブランドのためにモデルをすることに対して彼女は、各々のブランドのために異なったキャラクターをつくるというよりも、それは異なったアイデアをクリエイトすることにある、と話しているのが面白いですね。そして、今までのキャリアの中で忘れ難かった出来事は、Miu MiuのAD Campaignの撮影でMert and Marcusとディナーをとるために待っていたMadonnaからレクチャーを受け、椅子取りゲームをしたことなんだとか。
先日のNaomi CampbellによるFashion For Reliefのショーで転んでしまった理由を、とても長いドレスで早足で歩こうとしたことにあるとしつつ、水分を十分に摂っていなかったので少し脱水症状っぽかったとも話していますね。

他にもいくつかの質問に答えていて面白いので、興味のある人は原文を読んでみることをオススメします。

彼女の魅力の一つはその無邪気さにあって、それが親しみ易さに繋がっているかなと思います。上昇志向を伴った狡賢さや計算された何かを感じさせない、幼さを帯びた素直さが多くのブランドに起用される理由の一つといったところでしょうか。

posted by PFM