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Prada 12SS Men's Collection

会場であるVia Fogazzaroに芝を敷き詰め、600のハードスポンジ・キューブを並べて行われたMiuccia PradaによるPrada 12SS Men's Collection。自身が嫌悪するものから影響を受けるというミウッチャが選んだテーマは、「ゴルフ」。彼女によれば、コレクションにエキセントリックな空気感を出すための口実としてゴルフを使用したようですね。そして、「たとえ私がゴルフが嫌いで、ゴルフをしないとしても、それは完全にインターナショナルなものなのです。」とも話していたようです。

50から60年代の空気を含んだコレクションは、クラシカルなダブルブレスト・スーツからスタートし、ノーブルなスカーフやカシミア・カーディガン等と対にされるフローラルやカートゥーン・プリントがキッチュでシュールな雰囲気を漂わせていましたね。半袖シャツやバッグ、靴を飾るラインストーンはイージーな感触があったかなと思います。
ショーツなどのレトロなチェックパターンやパステル・トーンのカラーによって表現される、古き良き時代の牧歌的でのどかな魅力。平穏なスポーツとしてのゴルフに他の要素をミックスし、ミウッチャらしく、ユーモラスでウィットに富んだものへとトランスレートしていたかなと思います。コレクションにおいて彼女がよく使用する、要素の結合による魔法がありましたね。

Giorgio ArmaniがPradaとDolce & Gabbanaを揶揄する発言をしていましたが、彼とミウッチャが立っている場所も方向性も違うのでちょっと違うのでは?といったところ。ただ、PradaのIPOに関して言えば、ブランドの将来のことを考えるとリスクファクターに成り得るとは思いますね。

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posted by PFM