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Versace 12SS Collection

ブランドのレガシーなアインデンティティとしてのギリシャ神話に登場するセイレーンやマーメイド、それらのセクシャリティについて考えていたというDonatella VersaceによるVersace 12SS Collection。ドナテラによれば彼女自身とジャンニが好きだったすべてについてのこのコレクションは言わば、新旧のヴェルサーチ・ミーティングとのこと。

水面に反射した光がモデルを浮かび上がらせるかのような演出のランウェイに、ホワイトをベースにした淡いパステルトーンにブラックを加えたカラーパレット。貝殻やスターフィッシュ、シー・ホースといった海洋生物のモチーフを散りばめて、ネオプレンによるブラトップやショーツ、ゴールドのスタッズとジッパーを組み合わせたバイカージャケットなどが登場。
ミニドレスにもラインストーンのようにスタッズを打っていたのは、このコレクションがセクシーな方向性でのフェミニティとクールネスに関するものだったからですね。甘くなり過ぎず、ハードになり過ぎず、その二つのバランスの上でデイウェアは構成され、イヴニングのドレスに至っては(Christopher KaneがSandro Botticelliの名前を出してコレクションを評したように)ヴィーナスのように描かれていたのが印象的だったかなと思います。

ルーサイトのプラットフォームサンダルとロング丈のドレスが歩き辛かったのか、1st Lookを務めたLindsey Wixsonがショーの後半で転んでしまっていましたね。すぐに復活したようですけれど・・笑。ショーではモデルがぶつかりそうになりながら歩いていたのも気になったところです。

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posted by PFM