Lanvin 12SS Collection
翼を持った女性を夢見ていたというAlber ElbazによるLanvin 12SS Collection。
その翼をショルダーパッドに変え、40年代や80年代ではない方法でそれを表現したかったようですね。
ダークトーンのランウェイに、いつものようにブランドのアイデンティティであるドレスにフォーカスしたコレクションはショルダーにポイントを置く。それにクロップドジャケットやペンシルスカートを加え、シャツやコート、パンツのサイドシームなどにあしらったスリットは暗いランウェイの中にも春夏の空気感を演出。ビージュエルドなドレスは強さとエレガントさを高い次元で実現し、他には無いLanvinらしい輝きを放つ。
ショーの終盤にはドレープが素晴らしいシックなパステルカラーのピンで留めたプリーツドレスが登場。ラストのドレスは神話の世界に入っている雰囲気が少しあった感じでしょうか。
ラインストーンやプリントにはモチーフとしてスネークをメインに用い、他には十字架やイーグルなどをペンダントやベルトのバックルでフィーチャーしていましたね。アクセサリーに関しては、チョーカーが多くのLookでさり気無く使われていたのも気になったところ。
モデルのキャスティングに関しては、(Diorでもそうでしたが)Miranda Kerrが歩いているのが気になった感じですね。
Tim Blanksが"modernity is beauty."というエルバスの信念について書いていますが、一貫してシンプルなドレスにフォーカスしてコレクションを行うことは時間の風化に耐えられる美しさを獲得しようとする試みでもあります。作品の永続性というものは多くの創り手がそれぞれのアプローチで到達しようとするものであり、その実現のために必要なことはその本質にどれだけ迫れるかに掛かっていますね。
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