This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Givenchy 12SS Collection

サーファー、マーメイド、シャークといった海からのインスピレーションにテーラリングを組み合わせて提示されたRiccardo TisciによるGivenchy 12SS Collection。

ランウェイショーはティッシがキューバ、コスタリカ、プエルトリコ、ブラジルを旅行した際に見たという美しい夕暮れ時の淡いパステル調のピンクからスタート。その後はホワイトにブラックとスパンコールのシルバー、そして、海藻のようなグリーンを加えての進行。
位置の低いピークドラペルのマスキュリンなテーラリングにカスケードダウンのようなシフォンブラウス、波打つペプラム付きのトラウザースーツにイールスキンによって光沢を加えたブラックのタキシード・スーツ、人魚の鱗のようなスパンコールは夕暮れ時の海の煌きを表現し、多くのLookで見られたレギンスライクなパンツはウェットスーツをリファレンスとしているようでしたね。鮫の歯を模したシルバー・ペンダントはプレーンな比翼シャツと相性が良かったかなと思います。
モデルのキャスティングに関しては、Natalia Vodianovaで始まり、Gisele Bundchenで終わったのも目を惹いた要素でしたね。

ロットワイヤーなどによる(ある意味単純な)プリンティング・コレクションから一転して甘さのある方向性への転換は軽さを感じさせるものの、良い選択と言えるかなと思います。個人的にGivenchyにはもっと緊張感のあるコレクションを期待してしまいますが、Riccardo Tisciのロマンチックサイドに関するクリエイションはクチュールとより関連付けて行われると面白くなりそうな気がしますね。

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posted by PFM