Dolce & Gabbana 12-13AW Men's Collection
オペラの舞台をランウェイのバックにセットして行われたDomenico DolceとStefano GabbanaによるDolce & Gabbana 12-13AW Men's Collection。
サウンドトラックにLuciano Pavarottiの歌うGiuseppe Verdiの作曲による"La donna e mobile"(Rigoletto)を用いた今回のコレクションのタイトルは、"hymn to Italy"。コレクションの最初のインスピレーションソースとなったものはDomenico Dolceの父親が所有していた古いケープとのことで、Stefano Gabbanaによると、「我々はインスピレーションのために本または映画を観ることはありませんでした。今回のコレクションはすべて家族についてのコレクションでした。」とのこと。
ケープのLookからスタートしたランウェイショーはいつものようにスーツを中心に、シャーリングコートやベルベットジャケット、ニットにデニム、ドロップクロッチパンツにシルクパジャマといったアイテムを展開。ジャケットのラペルなどのエッジ部分をラフに切りっ放しにしたLookがいくつか目に付きましたが、今回のコレクションで一番目を惹いた要素としては多くのアイテムに施されていたゴールドの刺繍ですね。WWDで書かれているようにこれは2006年秋冬のナポレオン・コレクションを思い出させるもので、バロック・アウターウェアは彼らのアイデンティティであるマスキュリニティを強化する方向性で適切に機能していたかなと思います。
過去と同じようなことを繰り返すコレクションについて彼らは、「今日の若者のムードに応えている。」と話しているのがとても印象的。新世代は斬新なデザインに恐怖を感じるので今回のコレクションのようなものを望むでしょう、という発言は良くも悪くも時代の空気をよく表現しているような気がしますね。
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