Junya Watanabe MAN 12-13AW Collection
渡辺淳弥によるJunya Watanabe MAN 12-13AW Collection。今回のコレクションのテーマは、"Work"。
Tim Blanksのレビューによると、トラクターに列車、パワーショベルがインヴィテーションに描かれていたようですね。
アメリカン・ワークウェアをベースに、そこにテーラリングの概念を注入しての再構築。デニムにチェックシャツとサスペンダー、オーバーオールにワーキングブーツ、そして、ジャケットやコートなどに多用されるフラップポケット。Suzy Menkesが書いているように部分的に使用されるレザーからは男らしさの香りがしますね。
多くの国において労働問題が噴出するこの時代において農夫とエンジニアに関するコレクションはTim Blanksが言うように労働の尊厳に関する哀歌であり、それはあまりにも穏やかで牧歌的な空気を含んでいる。ファッションが描くオプティミズムとは、しばしば浮世離れした能天気なものになりがちであるが、オプティミズムとは未来志向の努力と意志が伴うことによって初めて意味を成す言葉であることには注意が必要ですね。