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Ralph Lauren 12-13AW Collection

英国のTVドラマ"Downton Abbey"をインスピレーションソースとして行われたRalph Lauren 2012-13年秋冬コレクション。
Ralph LaurenによるとDownton Abbeyは皆と同じように楽しんでおり、それは自分のテイストにとても近いものとのこと。しかし、今回のコレクションは単に流行っているドラマに関するものではなく、英国の遺産に関するタイムレスなステートメントをすることにあると話していましたね。

クラシカルなツイード素材のヘリンボーンやグレンチェック・パターンを用いたダブルブレストコートにカシミアのフェアアイル・セーターとジョッパーズ、ボーイッシュなスリーピース・スーツにベストを飾る懐中時計のゴールドチェーン、ジェントリーなボーラーハットと手に持ったステッキ、コレクションに変化を与える刺繍のされたバイカージャケットにコートなどを彩るオセロットプリント、ワインレッドやパープルといった潤いのあるベルベットスーツに胸元で輝くジュエリー、ホワイトシャツに結ばれたウィンザーノット・タイにプリーツの効いたブラックワイドパンツとスカート。
イヴニングでは1920年代の魅力としてのビーズで飾られたフラッパードレスにブラックとゴールドのオーストリッチ・フェザーのケープなどが登場。ドレスにもバイカージャケットを合わせて変化を出しつつ、最後はバイアス・プリーツを用いたゴールド・ラメのドレスでフィナーレを迎える。

英国の遺産とロマンス、合衆国の古き良き時代の豊かさ、それらを優しく包み込んだ温もりのあるランウェイショーは時間を超越した洗練された優雅さを持ち、良い映画を見た後のような素敵な余韻を与えてくれますね。

米国ファッション界の二つの帝国、Ralph LaurenとCalvin Klein。WSJのHeard on the Runwayが言うようにCalvin Kleinが常に新しいものの支持者であったならば、Ralph Laurenは常にクラシックなものの支持者であった。その二つのブランドがNYFWの最終日にショーを開催し、それぞれがアイデンティティとするモダニティとトラディションによってファッションウィークをブックエンドする。今回のRalph Laurenのコレクションもそれに相応しいロマンチックなショーだったかなと思います。

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posted by PFM