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Lanvin 12-13AW Collection

Alber Elbazのデザイナー就任10周年を祝うアニバーサリーコレクションとして行われたLanvin 2012-13年秋冬コレクション。

ターコイズ、イエロー、レッド、ブルーといったプライマリーカラーによるフラワー・フレアが美しいペプラムドレスからこの祝賀はスタートする。ジャージー素材にファーにレザー、ワイドラペルコートからスーツまで。彫刻のようなウエストシェイプにプリーツギャザー、バイアスカットがファブリックに様々な表情を作る。

ショーの前半から中盤に掛けてのシンプルな構成とは裏腹に中盤から後半に掛けてコレクションはオーバードライブを見せ始め、パーティーはそのまま加速していく。
タイガーヘッドに大振りなジュエリー、マルチカラーのファーにレースやペイズリー、そして、ロングレザーグローブにクラッチバッグ。華美なプリントを備えたデコラティブなドレスは品位を犠牲にしつつも、思わず笑みがこぼれてしまうようなポジティブなエネルギーに満ち溢れ、今回のデフィレがセレブレーションであることを適切に表現していましたね。

ショーは、Joey AriasとPaper MagazineのKim Hastreiterらと共にAlber Elbazが"Que Sera Sera"を歌うパフォーマンスでフィナーレを迎えていましたが、エルバスによれば今回のコレクションは"It's been a special 10 years. But tonight is about the past and also the future. Looking at romance in a new way,"とのこと。
Yves Saint Laurentで辛酸を舐めた後、この10年間で彼はLanvinのエスプリの効いた女性像を定めることに完全に成功しましたね。"Que Sera Sera"は彼の人生に準えての選曲といったところでしょうか。未来のことは確かに誰にもわかりませんが、背中にファスナーの付いた曲線美のドレスがこの先も美しくあることは何となく分かる気がするコレクションだったかなと思います。

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posted by PFM