This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Versace 13SS Collection

"Tailoring with a lingerie edge"をキーワードとして行われたDonatella VersaceによるVersace 2013年春夏コレクション。
ドナテラによれば、「Versaceというブランドはドレスとして有名であり、私たちのテーラリングの遺産は少し道に迷ってしまっていました。だから、今回のコレクションにはテーラリングが欲しかったのです。」とのこと。彼女自身もフィナーレでは、セットアップスーツを着て会釈をしていましたね。

シースルーのギピールレースを用いたランジェリーライクなチュニックにホットパンツと太腿丈のボーイフレンド・ジャケット、クリンクル加工されたTシャツやトランペット・スリーブの長袖シャツ、ブランドのサインであるメデューサがタイダイ染めによってあしらわれたミニ・フロックに金属装飾がなされたカクテルドレスなど。靴はLookに合わせてグラディエーターやレースアップサンダルを選択していましたね。イヴニングでは、メタルフリンジを用いたスリットの入ったフロア丈のドレスが登場。流動性を帯びるドレスのはためきがサマーシーズンのドレスという雰囲気を上手く出していたかなと思います。

コレクションの世界観は、夏の乾燥した少し砂漠の広がる荒野ということで、Vogue.comではSarah Mowerが来年夏のCoachellaのフェスに行けば今回のコレクションのようなヴェルサーチ・ガールがいるかもね、といったレビューをしていましたが、確かにそのような感じ。彼女が書いているように、ハンズフリーになるクロスボディ・バッグはダンスに最適ですね。

Pat McGrathによるメイクアップはドナテラが好きなスモーキーアイをフィーチャーしたもの。可愛らしくゴージャスで健康的なスキンは、夏の陽射しの中で太陽のキスを受けた輝きが表現されている。Guido Palauによるヘアスタイルは、ドナテラの好きなクール・レングスな髪をいつもよりもずっとナチュラルに仕上げたものとのこと。自然な感じのヘアスタイルは春夏との相性が良いですね。

今回のテーラリングの使用は確かにここ数シーズンで言えば新しさがあったので、個人的にはもっと多くのLookで見てみたかったかなと思います。ランジェリーとテーラリングのコントラストが彼氏のジャケットを着ている感を上手く表現していましたね。その他のLookもカジュアル・クールな感じでまとまってはいましたが、tFSなどで書かれているようにRoberto CavalliやD&Gっぽさもあったのは事実かなと思います。

via style.com wwd.com vogue.com nytimes.com fashionwiredaily.com tFS

posted by PFM