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Dolce & Gabbana 13SS Collection

ここ数シーズンの流れがそうであるように、今回のコレクションもシチリアの田舎町をテーマとして行われたDomenico DolceとStefano GabbanaによるDolce & Gabbana 2013年春夏コレクション。コレクションのタイトルは、"Saluti da Taormina"。Stefano Gabbanaによれば、「我々は我々なりにコレクションをしたいです。我々は流行であることを目指している訳ではありません。」とのこと。

夏の地中海の陽射しと陽気で情熱的な気分、リージョナリズムとシチリアン・ノスタルジーによってドライブされたコレクションは、騎士団やカルタジローネの陶器、ステンドグラスにビーチパラソル・ストライプといったものをグラフィック・モチーフとして展開。ポテトサックの麻袋からアイデアを得たものやショーの後半ではバスケットのようにラフィアを用いたコルセット、彼らのオートクチュールラインを示唆するクリノリンドレスも登場していましね。ヘッドスカーフやイヤリングも雰囲気をよく演出していたかなと思います。

毎回、ブランドのシグネチャであるシチリアの未亡人を描くコレクションは、インスピレーション不足と言えば確かにそうと言えますね。何か違う要素とミックスする訳でもなく、そのままストレートにシシリーのカルチャーを表現することの意味は・・。Nicole Phelpsも指摘するように、そろそろ自分たちの安全地帯から外に出る時間と言えるでしょうか。もちろん、Suzy Menkesの言うように"It is a mark of a strong designer not to be swayed by fashion's changes."ということも十分理解できますけれど、ね。

via style.com wwd.com vogue.com nytimes.com fashionwiredaily.com tFS

posted by PFM