This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Givenchy 13SS Collection

ブランドのルーツへの再訪となったRiccardo TisciによるGivenchy 2013年春夏コレクション。
今回は主に1960年代のブランドのアーカイヴから影響を受けたようですね。

ベビーブルーのLookからスタートしたランウェイショーは、彼自身のルーツでもある宗教性を帯びた空気感とモノクロマティックなカラーパレットによって進行していく。
オーガンザのウェービーなひだ飾りに聖職者のようなクレリカルカラー、Carlo Mollinoにインスパイアされたタフでありつつもシックなチョーカーやゴールド・シルバーのメタリック・ミニストラップにファニチャーのようなハイヒール、スクウェアなカッティングを用いたテーラリングのカスタムバリエーションにトラウザーズと組みにしたエプロンのように層を成したスカートなど。ドレスに関しては、袖がビショップスリーブのようになったサテンのドレスが目を惹きましたね。

tFSなどではLanvinっぽいという意見が見られましたが、ランウェイには教会のオルガンが置かれていたようにエレガンスよりも厳粛な宗教的ムードが前に出ていたのがティッシらしいかなと思います。Hamish Bowlesが言うように、ブランドの過去への軽率な再訪には全く意味が無く、また、所謂「エレガンス」という概念をそのまま表現したとしても今日の世界においてはただのオールドファッションしかならないというのは同意ですね。そういう意味で言えば今回のデフィレには新しい何かは無かったかもしれませんが、良く出来たコレクションだったと言えるでしょうか。

via style.com wwd.com vogue.com nytimes.com fashionwiredaily.com tFS

posted by PFM