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"I hate having criticism of my work, but I need it." - Nick Knight

13SSコレクションも一先ず終了ということで、BoFで総評的なまとめがエントリーされていますね。良くまとまっていてどれも面白い話題なのですが、「フリー・ファッションプレスの重要性」というセンテンスの中で紹介されているNick Knightの言葉がとても共感できたので少し書いておきます。
今シーズンからSHOWstudioはYouTubeに各ブランドのコレクションについて議論したパネルディスカッションの映像をそのままアップしていますね。その中のLouis Vuittonのコレクションに関するディスカッションの中でNick Knightが発言したのが下記の内容とのこと。

「一部の人たちは、これらのパネルディスカッションに出演しません。雑誌のエディターやスタイリスト、彼らは広告主を失うことをとても恐れたので来て話すことを拒否しました。そして、それはどんな芸術形式においても悪い状況です。」

「他の芸術形式と同様にファッションは批評されなければなりません。演劇やスポーツ、音楽のように。これは私たちがパネルディスカッションで行おうとしていることの一部です。ファッションは、お世辞などではない強い批評フォーラムに値するものです。そしてそれは痛みを伴いそうです。私は私の仕事の批評を嫌います。しかし、私はそれを必要とします。私は、批評に私の仕事がどのように創造されるかについて理解して貰いたいです。」「批評フォーラムを持たない芸術媒体は、健康的な芸術媒体ではありません。」

いずれも完全に同意できますね。基本的なことと言えば基本的なことですが。
Imran Amedがエントリーの最後に書いている"It would be a shame if important opinions were left unexpressed just to please the powers that be."という一文もその通りでしょう。ファッション・クリティークやファッション・ジャーナリズムという存在がファッションを他の芸術媒体と比肩するレベルまで高めている要因の一部と言えることは間違いないかなと思います。

posted by PFM