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A number of e-mails sent to Galliano by Bernard Arnault and Sidney Toledano

John GallianoとChristian Dior Couture SA、John Galliano SAの裁判についてのWWDの記事ですが、ガリアーノとBernard Arnaultらの過去のメールのやり取りが明らかにされていて面白いですね。
2006年9月5日のメールにおいてアルノーはキャットウォーク・ショーのコストがあまりに高く、「洗練とリファインメント」を超えて「奇抜さと浪費」を選ぶことでDiorのイメージを低下させたとしてガリアーノを非難したとのこと。また、2006年9月18日のメールでは、質の悪いファブリックを使ったガリアーノを叱責したとも書かれていますね。ビジネスマンがデザイナーにクオリティを求めるというのも面白い構図かなと。世間一般の経営者はコスト削減しか言わないのが普通だったりしますしね。

2009年4月29日のSidney Toledanoのメールによれば、ジャーナリストがガリアーノと接する機会が少ないことについて不満を言っているということで、毎週、ガリアーノにプレス・メンバーとのミーティングを行う準備をするように頼んでいたようです。トレダノ曰く、「これはDiorのイメージと我々のChanelのような競争相手(Chanelはジャーナリストたちと接することに非常にアクティブ。)に対抗するために非常に重要なことです。」とのこと。以前からなんとなく多くの人が感じていたと思いますが、DiorがChanelを明確にライバル視しているというのが判明したのは面白いかなと思います。

Dior homme 2014 Spring Delivery

Dior hommeの2014年スプリングコレクションのデリバリーが開始されていますね。Jackson Pollockからインスパイアされたブラシのストロークをあしらったジャケットやシャツ、コート等が入荷しています。
日本の着物をモチーフにした変形襟のニットやTシャツ(11SSの"Lessness"を彷彿とさせます)、オーバーサイズのブルーのレザー・コート(フランス製でプライスは100万弱)、ノースリーブのジッパーニット、デニムに関しては3型入荷しており、グレーが2型とブルーが1型での展開(グレーのデニムは良い感じでした)。シューズに関してはまだ未入荷といった感じでした。

ブラシのストローク系のアイテムはブラック+レッドとオレンジ+グレーのパターンがありますね。シャツなどにあしらわれたパターンは見ていて気持ちが良いですが、実際に自分で着るのは結構難しいかもしれません・・・。胸の部分にストロークがあるもの、襟をグラフィックで切り替えたもの、前立てや胸ポケット2つにグラフィックをあしらったもの、そして、Wassily Kandinskyのようなグラフィックの半袖シャツなど。シーズン過ぎると飽きがくるかもしれませんね。ちなみにグラフィカルなニットはまだ入荷しておりませんでした。

全体的に価格帯は高いですね。ウールニットやコットンシャツでさえ、10万オーバーが当たり前の世界になっています。サマーコレクションのプレビューも近々あるので、そちらをチェックしてから買っても良いかな?といった感じです。ついでに書いておきますが、春夏に続いて秋冬も年始のセールは行わないようですね。

Ann Demeulemeester leaves her label

Ann Demeulemeesterが自身のブランドを去るというニュースが報じられていましたね。2014年2月27日にパリで行われる14-15AWコレクションが彼女の最後のコレクションになるようで、メンズとウィメンズの両方のランウェイショーになるとのこと。その後はアントレプレナーであるAnne Chapelleの管理下の元でデザインチームがブランドを続けていくようです。

アンの詩が聴けなくなるのは素直に寂しいですね。強さと優しさが同居したポエティックな美しさは、他にはない世界観で自分はとても好きでした。流行に流されず、自分の世界に根ざしたクリエイションは閉じた世界ではありましたが、人を惹き付ける力があったと思います。木々に止まった小鳥の囀りや夜空に輝く星々がいつまでも美しくあるように、彼女の詩は服を通してそういうものを描こうとしていたような気がします。

今回のアンの退出についてはImran Amedが書いているように、なぜ彼女が自身のブランドを去るのか?それがなぜ今なのか?という疑問を多くの人が持ったと思います。全てをやりきったからなのか、(Anne Chapelleは否定していますが)ビジネス側の人間と馬が合わなくなったのか、あるいは自身の健康問題?といったようにいろいろと考えてしまいますね。

WWDによればAnn Demeulemeesterのビジネス規模は5000万ドル弱で、2005年からパリコレクションに参加しているメンズラインは売上全体の20%以上へと成長しているとのこと。多くのブランドがビジネスを拡大するために採用しているプレコレクションやディフュージョンライン、セレブリティ・ドレッシング、コラボレーション、"It"バッグ、アドキャンペーンといったビジネス戦略を採用せず、("blanche"はありましたが)ストイックにコレクションを発表し続ける姿勢がAnn Demeulemeesterにはありました。

tFSではアンが去ることでブランドがMaison Martin Margielaのようにはなって欲しくない、というコメントが書かれています。今までのAnn Demeulemeesterというブランドでは到底考えられないファストファッションとのコラボやパルファム、コスメティックラインといったようなものに手を出し始めるとブランドとしては赤信号が点灯してしまうかもしれませんね。
ただ、一方では時代と共にブランドも変わっていかなければならないというのも事実ではあります。Adrian Joffeが川久保玲の後継者の話をするように時間は誰にも止められませんので。今後、他の多くのブランドにおいてもブランドの存続と後継者問題は頭を悩ませることになるのは明白と言えるでしょうか。

Dior homme 2014 Spring Collection Movie

Dior hommeの2014年スプリングコレクションのムービー等がオフィシャルサイトにアップされていますね。
クリスがプレコレクションにどれぐらい関わっているのか気になるところではありますが、いくつか欲しいものがあるのでデリバリーが楽しみです。
でも、メインで買うのはサマーコレクションになりそうですけれど。