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Mark Shaw - Photographer

写真は、1954年のオートクチュール・ショーのためにジュエリーのフィッティングをしているMonsieur Dior。
Rizzoliから"Dior Glamour: 1952-1962"という書籍が先月末に出版されていますが、LIFE magazine等で活躍したフォトグラファーのMark Shawの写真がフィーチャーされているようですね。

という訳で、彼の作品からいくつかピックアップしてご紹介。

こちらは1953AWのクチュールから。
Vivanteラインコレクションのイヴニングドレス。

1954AWのHラインコレクションのファー・ハットとドレス。
"Dior Glamour"の表紙にも使われていますね。

同じくHラインコレクションから。
アン-フェミニンな感じ(バストなどを強調しない)が分かりやすいですね。

こちらもHラインコレクションからですが、このモデルはこの写真を撮られたすぐ後にDiorをクビになったとのこと。当時、こういうポージングの写真はNGだったようです。何でもアリの現在とは違いますね。

1958年に発表されたYves Saint LaurentによるChristian Diorのクチュールコレクションから。
これはイヴによるChristian Diorでのセカンドコレクションとのこと。
最後の写真のピンクのドレスはDiorではなく、Pierre Cardinのクチュールのようですね。

1959SSのクチュールから。ウェディングドレスを着たモデルのKouka。
Koukaは、Yves Saint LaurentのChristian Diorでのファーストコレクションで起用をされてミューズになったとのこと。

こちらもYves Saint Laurentによる1960SSのクチュールから。"Silhouette de demain"(明日のシルエット)ライン。
一枚目の写真は、Christian Diorの広報ディレクターでムッシュ ディオールの幼馴染であったSuzanne Lulingが所有していたアパートでの撮影とのこと。このアパートは、1950年代にChristian Diorのポストシーズン・パーティーが行われる場所だったようです。

同じく、1960年にSuzanne Lulingが所有していたアパートで撮られたChristian Diorを着たモデル。

こちらは1960年にFrancine Weisweillerのスモーキングルームで撮られたChristian Diorを着たモデル。
インテリアはMadeleine Castaingによるもの。
ちなみにFrancine WeisweillerはJean Cocteauの後援者であり、Yves Saint Laurentの初期を支えた重要な顧客だったとのこと。

1961AWのクチュールから。フードを被ったモデルたち。
Marc BohanによるChristian Diorですね。

1961年のMarc Bohanによるコレクションで、ウェディングドレスを着てウォーキングをするKouka。

以下、Christian Dior以外の写真もいくつかご紹介。

1954年のPierre Balmainのクチュール・ショーのバックステージ・フォトグラフィー。

Balenciagaのサロンで米国のI. Magninデパートのバイヤーにポージングをするモデルたち。
Balenciagaの1954SSのクチュールコレクションのようですね。

1955年に撮られたBalenciagaのドレスを着たモデル。

こちらは1955年に撮られたChanelのドレスを着たモデル。
Chanelのこういうドレスは少し新鮮な感じがしますね。

1955年に撮られたGivenchyのドレスを着たモデル。

ここからはセレブリティやデザイナーの写真をいくつか。

映画"Sabrina"(1954年に公開)の撮影の合間に撮られた1953年のAudrey Hepburn。
彼女のボーイッシュな魅力が詰まった写真ですね。

1957年に撮られたCoco Chanel。
ジュエリーはこんな感じでつくっていたようです。

当時のVogue USの編集長であったJessica DavesとパリのRitzでランチをしているCoco Chanel。

サロン・ショーの後、モデルたちとシャンパンを飲んでいる笑顔のCoco Chanel。

こちらは珍しいカラー写真のCoco Chanel。
一緒に写っているのは、女優のJeanne Moreau。

1960年代前半のYves Saint Laurentのポートレイト。
彼のアトリエでの撮影とのこと。

1955年にカンヌにある彼のスタジオで撮られたPablo Picasso。
なぜか剣を持ってますね(笑)。

かなり長くなってしまいましたが、これでもMark Shawの作品のほんの一部なので、興味のある人は彼のサイトこちらをチェックしてみると良いかなと思います。

posted by PFM