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Frida Giannini Leaving Gucci

Frida Gianniniが2015年2月の15-16AWコレクションを最後にGucciを去ると報じられていますね。公私ともにパートナーのPatrizio di Marcoは1月1日で去るとのこと。いくつかの報道ではここ最近の売上高の不調についても触れられていますね。

tFS等でもいろいろな意見が書かれていますが、つまりは、クリエイティヴィティとビジネスの問題と言えるかなと思います。Tom Ford以降のGucciにおいて(Alessandra Facchinettiの後任として)彼女は彼女なりに上手くやっていた印象ですが、最終的に強いアイデンティティを打ち立てることができなかったということでしょう。

高品質なプロダクトと既存の枠組み内に終始したデザインのみではハイエンドなラグジュアリー・ブランドの成長はどこかで頭を打ち、鈍化してしまう。コレクションの中で新しいヴィジョンを提示し、ストーリーを紡ぐことがクリエイティブ・ディレクターには求められ、更には、ゲームのルール自体を変えてしまうようなクリエイションが要求される。Exane BNP Paribasのラグジュアリー・アナリストであるLuca Solcaが「未来のアイテムを発明しようとしなければならなかった時、彼らはアーカイヴに回帰していました。より多くの勇気と革新の必要性があります。」という指摘をしていますが(「未来のアイテム」とは単純にプロダクトのみを指すのではありませんね。)、確かにフリーダは過去をリファレンスとしたコレクションが多く、リスクを負って挑戦していくようなコレクションは少なかったと言えるかもしれません。

コレクションを発表してもTom Ford時代のGucciと比較されることが多かったというのも新しいGucciというブランドのイメージ像を創出することができていなかったことの証左と言えるでしょうか。翻って、今の時代に成立可能なGucciというブランドの新しいブランド・イメージとは何なのか?というのもとても難しい問いではあります。Francois-Henri Pinaultの"If I knew exactly what we needed creatively, I would do it myself."という言葉はここに繋がってきますね。