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Kvadrat/Raf Simons and Christian Dior...

Raf SimonsとKvadratのコラボレーションによるKvadrat/Raf Simonsの新作についてのアーティクル。5月1日からskandium.comで新作コレクションの取り扱いが始まるようです。

記事の中で彼は、「(Kvadratとのコラボは)一年のタイムラインがあるので私にとって天国のようです。なぜなら、Christian Diorにいた頃は年に8回のコレクションと各コレクションに最大で150のファブリックを含むことがあったからです。」「今年、私はKvadratのために3つのファブリックをつくりました。私はそれに本当に注意を払います。プロジェクトに十分な孵化期間を与えることができることは、素晴らしいです。Diorでは、ファブリックを2時間以内に選ばなければなりませんでしたので。」と話していますね。

やはりDiorでの超絶タイトスケジュールでのコレクション制作はかなり辛かった様子が伺えます。彼の制作スタイルと拘りでは、短期間にコレクションを制作してくことは難しかったということなんでしょうね。キャリアもスタイルも違いますが、Karl Lagerfeldがどれだけ凄いかというのがよく分かります。ラフはLook毎に資料をまとめ、アイデアを涵養しながらLookを完成させていく制作スタイルですが、カールは閃きに近いスケッチでどんどん前に進んでいけますからね。
LVMHがChanelのようにDiorでもプレコレクションを重視し始めた時期と重なったのもタイミングが悪かったような気もしますが、ビジネスという観点で見れば、いずれにしろプレコレクションを重視するという流れは来ていたのかなと思います。Vanessa Friedmanが今日ポストしていたアーティクルもプレコレクションに関する話題で面白いですね。

「それは非常に美しいファッション・ハウスであり、そのヘリテージに携わることができることは素晴らしいことでした。しかし、結局、それは私の手に余るものでした。」「今にして思えば、私がそこに行ったことが間違いであったでしょうか? いいえ、そうは思いません。(Diorは)ファンタスティックな経験と時間でした。そんなに短い期間だけそこに行くという計画ではありませんでしたが、しかし、私は長い期間そこで契約するつもりもありませんでした。それで、(問題が)複雑になったので、私はそこを出ることを決めました。その理由の一部は、ファッションが採用しているシステムにあります。それはスピードを出し過ぎています。毎シーズン、私は多くのものがそのような発展をしているのを目にしますが、自分を含む特定の創造的な人々は、もはやそのスピードに合わせる気がないと思います。私はそうしたくありません。そのレベルのものに取り組むならば、あなたは多くのことに失敗します。」

Christian Diorのアーティスティック・ディレクターという役職は自分には大き過ぎたとラフは振り返っていますね。Diorで過ごした時間はファンタスティックであったとも語っており、長居をするつもりも無かったけれど予想よりも早く離れることになってしまったと話しています。そして、その理由の一端は(以前から言われていましたが)ファッションの速度にあったと。

才能ある人がその才能を発揮できないというのは勿体無いですね。Christian Diorというメゾンにとってもそれは損失であるはずなのですけれど。デザイナーには法外な報酬があるのかもしれませんが、ビジネス優先で才能を使い潰していくというのは企業としては結構、グレーかなと。そこに身を置くも去るもデザイナーの自己責任と言ってしまうこともできますが、それで結局、デザイナーの作品が見れなくなってしまうと最終的にファン(顧客)が悲しむ結果になる訳ですから。サステナブルにデザイナーがクリエイションを続けられるシステムが求められているし、長期的にはそれが良い結果に繋がる世界になって欲しいものですね。