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Dior homme 2017 Summer Collection

アントワープにあるSinksenfoor遊園地をモチーフとしたジェットコースターのレールのようなオブジェをランウェイにセットして行われたKris Van AsscheによるDior homme 2017年サマーコレクション。クリエイションのベースは、2016-17年ウインターコレクションからの継続となるものでしたね。

多用される赤と黒のストライプにハーネス、若さとストリートを感じさせるノースリーブのチェックシャツやテーラリング、スケーターパンツに影響を受けるバギーなボトムスにフランケンシュタインのような継ぎ接ぎだらけのデニム。シースルーのニットウェアは爪痕を持ち、遊離した糸はスーツに垂れ、セットアップにあしらわれたハトメやステープラー・ピンは2015年サマーコレクションのシューズにもあったアイデア。ショーの終盤では、日本人アーティストである亀井徹のダークなフラワーペイントがパッチワークやデニム、缶バッチを飾る。

ヴァンアッシュがインタビューにおいて「モダニティとはアイデアの合成にある。」と説明するように、秩序と無秩序、ニューウェーブやパンクにゴス、スポーティーとコンテンポラリーといった要素をストリートウェアとテーラリングにミックスしてショーは進行していましたね。Tim Blanksがレビューするように、無秩序やダークな要素があったとしても彼のクリエイションは最終的にはクリーンで几帳面な作品に着地します。つまりそれは、Tim Blanksが続けて書くように、混沌であったとしても厳しくヴァンアッシュのコントロール下に置かれているということですね。

いつものようにフロントローでショーをチェックしていたKarl Lagerfeldは、「(ショーが)素晴らしいと思いました。最高とまではいかないが、彼のベストの1つ。」と話したようです。
自分は1st Lookの赤と黒のストライプを見た段階ですぐにウインターコレクションの継続であることが分かったのですが、ウインターよりは相対的にショーピース的なLookが多かった印象ですね。インヴィテーションの"FUNFAIR"の文字を見た時は少し不安もあったのですが、終わってみればウインターから引き続き良い方向に推移して来ているかなと思います。テーラリングに軸足を置きつつもカジュアルやストリートのバランスもほど良くあるかなと。このまま小さくまとまらずに変化をして行ってくれるかが個人的には気になるところです。

via dior.com wwd.com vogue.com