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Christian Dior 2017-18AW Collection

「あらゆるカラーの中で、唯一ネイビーブルーがブラックに引けを取らず、同様の素晴らしい効果をもたらすことができます。」というムッシュ ディオールが記した言葉のとおり、ネイビーブルーにフォーカスしたMaria Grazia ChiuriによるChristian Dior 2017-18年秋冬コレクション。
インスピレーションソースとなるキーワードとしては、海軍、ワークウェア、デニム、ピカソ、シャガール、ジャズ・ブルース、深海、天空。

個人的な感想としては、Cathy HorynVanessa Friedmanがレビューしているとおりといった感じですね。一言で言えば、Christian Diorというブランドに値するクリエイション足りえていない、ということ。Cathy Horynは、キウリのデザインはフランスのハイファッションというよりも非常に良いイタリアン・スポーツウェアのようだと言い、そして、彼女の服は同じことの繰り返し(バレリーナ・ドレス、刺繍によるセレスティアル・モチーフ、など)だと評していますね。引き出しの少なさについては、就任前からも懸念されていたとおりですが。

コレクションは全体的にカジュアルでウェアラブル。普段使いもし易そうで、コマーシャル・ライクであるが故に(Cathy Horynのレビューのコメント欄で書かれているように)それらはDiorでもファッションでもなく、ただの服でしかない、といった評価にならざるを得ないのでしょうね。そして、テーマの選び方も深度があまり感じられないというのもあるでしょうか。

歴史あるクチュールメゾンを安易ではない形でモダンにするには、それ相応の力量が創り手には求められるということ。それは至難の業であると理解しつつも、彼女のコレクションを見ていて感じてしまうのはそういうことですね。

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