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Mirrorless Innovation

CanonのEOS Kiss MとSONYのα7IIIが連日で発表されましたね。
Canonに関してはNikonのようにフルサイズミラーレスも開発していると思われるので、この調子でこれから数年で一気に一眼レフからミラーレスへのシフトが進んでいくのかが気になるところ。フルサイズミラーレスはSONYの独壇場が続いているので、早めに手を打たないとマズイと言いますか、既に単純なスペック競争をしてもダメなフェーズのような気もします。

スペックが他社に比肩するのは前提として、そこにUIやUX、カメラを取り巻くシステム全体での価値が必要といった感じでしょうか。フルサイズミラーレスのハイエンド市場はビジネスとして捨てる、ということであればその限りではないと思いますが。重要なのはビジネスとして成立するかどうかなので、無理にハイエンド市場に参入する必要も無いと言えば無いでしょう。

ただ、Nikonもそうですが、一眼レフ市場を率いてきたプライドがあるので、参入しないという可能性は限り無く低いのではないかなと。逆にそういったクレバーなビジネス判断ができたとしたら凄いですね。過去の成功体験に囚われず、自分たちの技術力やリソース、現在の立ち位置を客観的に見て現実的な判断を冷徹に下すということはかなり難しいので。

α7IIIについては、各所で言われているように出し惜しみの無い素晴らしいスペックですね。しかも20万円台半ばというプライスもスペックを考慮すれば割高だとは感じません。実機を触っていないので断言はできませんが、もはやフルサイズミラーレスのエントリー機という次元ではないので高速連射も高画素も高感度も不要で動体も撮らないということであれば、α7IIIで良いのではないでしょうか。

SONYは高感度機のα7SIIIがまだ残っているので、次にα7シリーズで発表されるのはα7SIIIですね。

SONYがフルサイズミラーレス市場のハードルを押し上げ続けていますが、SONY単体で見れば基本的にスペック向上の持続的イノベーションを続けているだけのようにも見えます(Canon/Nikonの一眼レフに対して、SONYのフルサイズミラーレスは破壊的イノベーションを起こしていますが。)。ミラーレスのスペックもどこかのタイミングで技術的限界やオーバーシューティング(とっくにカメラ自体がオーバーシューティングを迎えているというのは置いておいて。)を迎えるはず。ミラーレスが更に別の何かに破壊的イノベーションを起こされる可能性や、このままカメラ自体がスマホか何かに駆逐される可能性もありますが、一先ず事前の予測通りミラーレスの時代が来そうな感じですね。

posted by PFM