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Prada 20SS Collection

カラフルなタイルを敷き詰めたFondazione Pradaにて行われた、Miuccia PradaによるPrada 2020年春夏コレクション。
「服よりも個人の方が重要であるべきです。」「すべきことは少なくなります。流行、服、何もかもが多過ぎます。」と今日の消費主義、生産とその社会的責任が今回のコレクションの主題にあることを話したミウッチャ。消費社会の責任の一端を感じているか?という問いに対して、彼女は「もちろん。」と答える。

サブトラクションによってドライヴされたコレクションは、グレーリブのトップスにミモレ丈のホワイト・スカートとローファーという装飾性を削ぎ落とし、ミウッチャお気に入りのLookとなったFreja Beha Erichsenからスタート。
大振りのボタンがアクセントとなるワイドラペルのジャケットやコート。モスリンを用いた素朴なギャザー付きのノースリーブ・ワンピース。7分袖のホワイトカラー・セットアップスカートに、ブラック・ベルベットのプリンセスコート。植物モチーフのスパンコールやジオメトリックなグラフィカルパターン、貝殻モチーフのネックレスやイヤリングがシンプルなコレクションの中で主張を行う。

テーマに沿ったGuido Palauによる7対3でサイドに流したツヤのあるヘアスタイル。多くのLookに登場したブリムを上げたクローシュハットは、より女性性を描かれる女性像に運ぶ。

無駄を排したプレーンでファンダメンタルなコレクション。ウェアラブルで、長く共に暮らせるアイテムたち。
ファンタジーではなく、リアルに振った今シーズンは、カスタマーフレンドリーで多くの顧客が手に取れそうではありますが、個人的にはミウッチャの毒がもっとあっても良かったのではないかなと思いますね。

via vogue.com wwd.com nytimes.com businessoffashion.com tFS

posted by PFM