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Berluti 20-21AW Collection

Opera Garnierで披露されたBerluti 2020-21年秋冬コレクションは、Kris Van AsscheがBerlutiのアーティスティックディレクターに就任してから3回目のデフィレとなる。
「スポーツウェア、ストリートウェアは(旬を過ぎて)終わったという話を多く耳にします。」とヴァンアッシュは認める。「個人的に、ショーにこれほど多くのスポーツウェアを配したことはありません。ただ、それは多くのレザーで表現されているだけです。ブランドにおいて正しいことを行い、ポジショニングとしてとても明確であることです。」と、自分が表現していることとすべきことを語る。

鋭くカットされたエレクトリックブルーのダブルブレスト・セットアップスーツに、新しいGravityスニーカー。手にはレザーシューズを脇に刺した新しいシグネチャー・キャンバスがあしらわれた48アワー・ダッフルバッグを持つ。

新しいシグネチャー・キャンバスについてヴァンアッシュは、「私のアイデアは、いつもアーカイヴに存在していたかのように見えるプリント・キャンバスをデザインすることでした。」と説明する。これは前述のように、自身がディレクションするブランドの立ち位置を理解し、その歴史や伝統の連続性に沿った行いをすることを意味する。「このシグネチャー・キャンバスは、過去と現在の橋渡しをします。」と彼は続ける。

パティーヌ・カラーによって深い陰影を描くレザースーツ。ハイネックニット・ベースレイヤーにプリンス・オブ・ウェールズ・セットアップと、毛が零れ落ちるシアリングジャケット。Bella Hadidが巻いたインターシャ・マフラー。グラフィカルなシェブロンパターンのニットやファー・コート。シャツやアウター、そしてシューズにはハンドスプラッシュ(水しぶき)が飛び散り、ハウンドトゥースにはレザーが織り込まれている。
ショーピースの全てのアイテムが何らかの形でアトリエのハンドクラフトを特長として持つのだとヴァンアッシュは説明する。

Globe-TrotterとのコラボレーションによるTravel Capsuleハードケースは、8つのヴァリエーションを持つ。このコラボレーションの目的は、互いの哲学を共有するコレクションをクリエイトすることにあり、ヴァンアッシュは「両ブランドの仕事の中心にあるのは、歴史を通して変わらないクオリティとノウハウです。」と話す。

レイヤリングやライニングが描くカラーコントラスト。秋冬シーズンにも関わらず溢れ出る豊かな色たちが示すように、今回のランウェイもヴァンアッシュの就任時から続くショーコレクションのインクリメンタルな継続である。それはウェアとしての歴史をほとんど持たないBerlutiというメンズウェア専門のハイエンド・ラグジュアリーブランドにおいて自身のヴィジョンを定め、クリエイションの橋頭堡を築くかのような一貫性を放つ。

ヴァンアッシュのシグネチャーであるシャープなテーラリングを軸にしたオーセンティックなノーブルさ。スポーティフィケイションによるフレッシュな軽快さと、ブランドのDNAであるレザーによるトラディショナルの止揚。
反復的ではあるが、であるが故に研ぎ澄まされた完成度を誇るのは事実であり、怠惰ではなく緊張感を維持したクリエイションの持続的拡張は素晴らしいと言うことができるでしょう。

via vogue.com wwd.com vogue.co.uk