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Fashion Magazine in COVID-19 Crisis

Vogue Italia April 2020の表紙は、オールホワイトのブランクカバーになっていますね。

編集長であるEmanuele Farnetiが意図を説明していますが、tFSでは怠惰という声も少なくない感じ。ブランクカバーはこれまでの歴史の中で無かったものだとしても、オールブラックやオールホワイトは雑誌に限らずアイデアとしては手垢が付いていますからね。1月号ではサステナビリティにフォーカスしていましたが、それと同様に今回も時流ネタでSNS狙いのギミックであるという批判も理解はできます。

イタリアは新型コロナウイルスの影響で大きな被害を受けている当事国であるということは事実でありますが、何をしても賛否は出るでしょう。

雑誌の中身は、40人以上のアーティストが自粛や外出禁止の中で撮ったイメージが載っているようですね。
上の写真はNintendo Switchで遊ぶGigi Hadidですが、Stay Homeな感じになっております。

tFSで引き合いに出されていたVanityFair Italiaの表紙ですが、こちらは裂けたイタリアの国旗のイメージとなっており、これはアーティストであるFrancesco VezzoliがLucio Fontanaの"Concetto Spaziale"をオマージュしたものとのこと。

Lucio Fontanaは絵画の平面の二次元性を超越し、空間の解放、新しい次元の創造を求めたアーティストですが、Francesco Vezzoliとしてはイタリアという国がダメージを受けていることを表現しつつ、今の状況からの解放の意味を込めている感じでしょうか。空間を主題にしたアーティストをオマージュするというのも、空間を共有することで感染するCOVID-19、ソーシャルディスタンス等と関連付けられているのでしょうね。

前述のVogueと比較するとこちらのVanityFairの方が、シリアスでインテリジェンスだと言えます。

最後は、Vogue Portugal April 2020。
tFSでは90年代のBenettonの広告のようだと書かれていて、なるほど、と思った次第。そして、Franca SozzaniならVogue Italiaでもっと上手くCOVID-19を扱ったのでは、とも書かれていて、確かに彼女なら…とも思いましたね。