イノベーションはどこから来るのか。
独立系Web制作会社の存在意義
Cannes Report #02
作り手のやりたいことを広告という衣を纏わせて世の中に提示するのが、つくり手のある種の理想なんだと個人的には思う。それを許す土壌というかそういうのがあればなと思ったり。デザインをある問題を解決するためのもの、クライアントの理想を実現するためのソリューションだとし、アートがその対極にあるとするならば、その両者の微妙な均衡点を探る探求者でもあるのかな。とても難しい話だけれど。
国内のコンテンツ産業で言えば、マンガ・一昔前のゲーム辺りはビジネスとアートが上手い具合になっていたのかなと思ったりする。そうでもないのかな。服飾業界辺りはどうだろうか。
Web業界に関しては、確かにリッチコンテンツ系は年々増えてはいるのかなと思う。あまりそういうのは見ないけれど。作家性というかそういうのはほとんど話題にならないような。自分が知らないだけかもしれないけれど。話題になったとしても、基本的にクリエイターズクリエイターというかそういう感じか。まだ業界の歴史が浅いからしょうがないのだろうけど。日本国内に関して言えば、Web業界から芸能人になる人がでれば大衆化して地位が上がるかも。。変な話だけれど、それが現実か。世俗的。
作家を育てるには短納期案件を極力減らして、且つお金の巡りを良くしないと駄目かなと思う。歴史的に見ても芸術は余剰から生まれてるし。会社を回して行くためだけを考えて、中長期的な視点を排除しても経営者としてはそれである程度儲かってしまうから現状はあまり変わらないか。あとは、良くも悪くも代理店主導ってのがある。
プロダクトアウトか、マーケットインか、みたいな二元論で考えてもしょうがないので、やはり均衡点を探るのが現実的かな。日本で面白いことしたかったら強力なコネクションか、もしくは海外で先に評価されないと駄目な感じ。