ChanelのオフィシャルサイトのMODEのカテゴリーがリニューアルされていますね。
Karl Lagerfeldによるショートフィルム"WOMEN ONLY"も公開されており、ムービー内で各モデルが着用しているアイテムの型番や価格もサイトで分かる仕組みになっています。
なんだかプロダクトプレイスメント的な感じで面白いですね。こういうプロモーション手法も受け手としては分かりやすくて良いかなと思います。
Grand Palaisに廃墟となった劇場を出現させて行われたKarl LagerfeldによるChanel 2013-14年秋冬オートクチュールコレクション。コレクションのテーマは、"the old and new world"。瓦礫の積まれたスクリーンの向こう側には素晴らしき新世界のイメージが描かれていましたね。カールの説明によると、"On the way from the Old World to the New World,"とのこと。
スパンコールやルレックスといったコレクションの煌きをカールは"the sparkle of stardust"と呼んだようですが、コレクションに登場する服たちは、さながら「夢見る世界の夜空に輝く星たち」といった感じなのでしょうね。とすれば、ランウェイショーとは、澄んだ夜空を見上げて星を眺めるようなものとも言えるでしょうか。
Patrick Demarchelier, Terry Richardson, Paolo Roversi, Willy Vanderperreの4人のフォトグラファーが撮った写真をスクリーンに映しながら行われたRaf SimonsによるChristian Dior 2013-14年秋冬オートクチュールコレクション。Michel Gaubertによるサウンドトラックには、Kanye Westの"Yeezus"の楽曲が使われたようですね。
Tennis Club de Parisに鏡の迷宮をセットし、サウンドトラックにはPet Shop Boysの"Paninaro"と"Domino Dancing"を用いて行われたKris Van AsscheによるDior homme 2014年春夏コレクション。インヴィテーションには16世紀の詩人であるThomas Campionの"The sun must have his shade."という言葉とドミノが描かれていたようですね。
クリスによれば今回のコレクションで表現したかったものは、"the incongruity of tuxedos on the beach."とのこと。
"Lots of choice within one idea,"とクリスが説明するように、コレクションは均質なドミノのような連続性を帯びた感じがありましたね。「コレクションの全てを通して、あなたはパンツとジャケットを入れ替えることができます。いくつかはボックス・シルエットであり、いくつかはフィット・シルエットで、いくつかは袖があり、一部はそうではありません。(今回のコレクションでの)挑戦は、多くのバリエーションを齎すことにありました。」とのこと。パッチワークについては、マイアミに建ち並ぶビルのようだとクリスは話していましたね。
「メンズウェアが遊び心や軽さを必死に求めているのを感じていました。ただし、もし何かがライトだとしてもその意図はシリアスさが無いということを意味するのではありません。」という彼の考えは、Christian Diorのメンズウェア部門のデザイナーとして重要かなと思います。遊び心があるLookにも歴史ある厳格なコードの残響があることがChristian Diorというメゾンには重要ですね。
Front Rowでいつものようにショーを見ていたKarl Lagerfeldは、ボルドーやスモーキー・グレーのLookを指して"very elegant"と評したようです。実際にブティックでDior hommeのアイテムをチェックしているとよく感じますが、色の発色や素材の光沢というのは個人的に実際に購入に至る重要な要素ですね。