This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Lanvin 11SS Men's Collection

Lucas OssendrijverとAlber ElbazによるLanvin 11SS メンズコレクション。
スポーツウェアからの引用にLanvinらしいマテリアルとテクスチャー、そして、カッティングを用いて、テーラリングにおけるアクティブウェアを表現した今回のコレクション。方向性はいつものようにエスプリの効いたエレガントなクロージングですが、ストリート的な要素の割合が増えてきていると思いました。10-11AWもそうでしたが、変化の方向性としては好きな感じです。

コレクションのカラーパレットは、Lanvinらしく彩度の低いシックなアースカラーを中心に。切りっぱなしたファブリックのエッジや縫い目、質感表現が豊かなテクスチャーといったお馴染みの要素はランウェイの多くの箇所で見ることができましたね。際立った部分としては、ランウェイ終盤のファブリックの質感表現を全面に出したLookは特に良いと思いました。

あと、今回のコレクションで気になったのはコートなどでジッパーが多用されていたことと、各所のレビューで触れられていたジュエリーでしょうか。ジュエリーの使用に関してAlber Elbazによれば、Paris Collectionの多くのショーでメンズ・スカートが使われているということと(これはジョークのようですけど)、今日の女性がズボンを履くことから男性がジュエリーを身に付けても良いのでは?と考えたようですね。ジュエリー自体は10-11AWのレディスとほぼ同じ感じでしたが、面白い試みだと思うので個人的には続けて欲しいなと思います。Lanvinのレディスのジュエリーのクオリティは素晴らしいものがあると思っているので。

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Raf Simons 11SS Collection

Raf Simons 11SS コレクション。
今から20年程前に彼が最初に見て、そして、ファッションデザイナーになると決意したファッションショーであるMartin Margielaへのオマージュと、15周年を迎えた彼自身のブランドの過去への再訪がテーマとなった今回のコレクション。dazeddigital.comのインタビューによると"Liberation"もキーワードとしてあったようですね。
Michel GaubertによるサウンドトラックはSmashing Pumpkinsの"Tonight, Tonight,"を含んでいたようで、Style.comのTim Blanksによれば1997年のRaf Simonsの最初のショーでもこの曲が使われていたようです。

ここ数シーズンはテーラリングにフォーカスし、ユースカルチャーの要素が影を潜めていましたが、今回は直線的なカッティングのノースリーブ・ジャケットやコート、ノースリーブ・シャツにタイ、グラフィックTシャツにカットソー、そして、存在感のあったワイド・トラウザー、といった彼らしいアイテムが多く登場していましたね。個人的にRaf Simonsにはこういう方向性を求めてしまうので今回のコレクションはとても良いなと思いました。

コレクションの配色はホワイトが効果的に使われている印象で、全体的にとても爽やかでしたね。多くのアイテムで用いられていたジッパーに関しては初期のワークへの言及であり、背中の部分についてはホスピタル・ローブと女性のファッションへの関係があったようです。

経済不況以降に多くのブランドで見られるアーカイヴへの言及は、基本的に保守的な方向性のコレクションを生み出すことが多いのですが、Raf Simonsの場合はあまりそういう印象が無いと思います。Raf Simonsのユースカルチャーへの言及がそう感じられない理由は、Hedi Slimane以降のメンズのファッションがあまり進化していないことに起因するような気が何となくしてしまったのですが、たぶんある見方をするとそうなのだろうと思わされたコレクションでしたね。

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Ann Demeulemeester 11SS Men's Collection

Ann Demeulemeester 11SS メンズコレクションのインスピレーションソースは、フェンシングから。
コレクションのカラーパレットは前半がホワイトで後半がブラックという構成になっていましたが、前半ではコットンを用い、後半ではレザーが多く用いられていたようですね。この2部構成に関してアンは、"Things look quite different. It's a different emotion."と語ったようです。

コレクションはクラシックなAnn Demeulemeesterのテーラリングにアシンメトリーのブレストプレートが組み合わされていましたが、どちらかと言えばスポーティな雰囲気よりもフューチャリスティックな感じがありましたでしょうか。カマーバンドは10SSなどでもあったアイデアですが、今回はジャケットの外側からプロテクトするように使われていたのが印象的でしたね。春夏にロングブーツという提案も彼女らしいと思いましたが、どうでしょうか。

ポエティックでデカダンな雰囲気の中に描かれる、フラジャイルな内面の中に強さを持った男性像をアンには期待してしまうのですが、これはこれで変化があって良いかなと思ったコレクションでしたね。

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Dior homme 11SS Collection

Kris Van AsscheによるDior homme 11SS メンズコレクションのテーマは、"Lessness"。
"Less is more. Simplicity is the true luxury,"というKris Van Asscheの発言がありましたが、方向性は10SSから続いているDior hommeでのKris Van Asscheのクリエイションそのままですね。dazeddigital.comのインタビューでもスーツへのアプローチに対する質問に優雅さと快適さについて答えていますが、ファブリックのボリュームと流動性を巧く用い、ソフトタッチ・フィーリングでそれを実現させるという方法論は彼らしいとは思います。

カラーパレットはモノトーンにグレーを加えて。ジャケットのインナーにはCollar Shirtではなく、カフタンのようなシャツやカットソーが多くのLookで用いられていましたね。着物のような雰囲気もあったかなと思います。どこかの民族的な衣装から匂いを無くし、アーバン且つ、コンテンポラリーに洗練し、モードに上手くトランスレーションしているのは見ていて面白いですね。ランウェイ終盤のアジア人モデルを起用したLookもその辺の意識があったのかなと思いますが、どうでしょうか。

服以外のアイテムで気になったのが足元のサンダルなのですが、良く見るとレースアップになっており、後ろにはバックルが付いていますね。ランウェイの最初から最後まで同じだったのが少し単調な感じがしましたが、スニーカーなどが用いられていなかったのは逆に新鮮な感じもあったかなと思います。

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John Galliano 11SS Men's Collection

John Galliano 11SS メンズコレクション。
10-11AWではSherlock Holmesをフィーチャーしていましたが、今回のインスピレーションソースは、サイレント映画のCharlie ChaplinとBuster Keaton、そして、Luchino Viscontiの"Death in Venice"から。SHOWstudio.comのレビューで書かれているように、John Gallianoの快楽主義的なファッション・ファンタジーはParis Collectionにおける一つのハイライトだと思います。

ウエスト・ベルトやロープといったアイデアにドロップド・クロッチパンツ、スリーピース・スーツにポークパイハット、いつものネイキッド・パートにイヴニングはレースやビーズ、刺繍を用いたブラック・ワードローブ、といった形で展開されたコレクション。John Gallianoのクリエイションは無意識的に描かれた絵がそのまま具現化されたようでいつも見ていて面白いですね。ファッションに限らず、作品の核となるアイデアよりも技術やテーマといった外側のものが先行するクリエイションは見ていて面白くないと感じることが多いのですが、その両方を巧くコントロールできているJohn Gallianoのコレクションは流石といったところ。大きな変化も無いといえば無いのですが、自分がJohn Gallianoのランウェイショーに求めるものという意味で言えば、安定感があって良いと思いましたね。

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Givenchy 11SS Men's Collection

Riccardo TisciによるGivenchy 11SS メンズコレクション。
映画「The Lost Boys」のサウンドトラックから"Cry Little Sister"をBGMとして行われた今回のコレクションは、レオパード・パターンをフィーチャーしての展開。テーラリングにフォーカスを当てるのはいつも通りでしたね。

白シャツや黒ジャケット、そして、靴にもレオパード・パターンがあしらわれていましたが、服のシルエットや構造自体は目新しいものは無かったと思います。レギンスやSpinal-cord Necklaceの使い方もこれまで通りで、Gimp Maskはコレクションに寄与した使い方ではなく、単体のギミックとしてしか機能していなかった印象ですね。
もちろん、テーラリングはとても滑らかで美しく、宗教的なゴシックさと厳粛さを合わせ持っており、彼らしくて好きなのですが、やはり変化がもう少し欲しいかなと。

モデルキャスティングに関しては、Malgosia BelaとMariacarla Boscono、そして、10-11AW AD Campaignでも話題になっていたLea T.がウォーキングしていましたね。3人のLookはいずれも素晴らしく、やはりファッションは女性の方が良いよね、と改めて認識させられてしまいました。

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Comme des Garcons Homme Plus 11SS Collection

川久保玲によるComme des Garcons Homme Plus 11SS Collectionのテーマは、"the Skull of life"。
Front RowにはCarine Roitfeld, Jefferson Hack, Scott Schuman, Sarah Lerfelらを招待して行われたようですね。

スカルを多用してのグラフィック・コレクションとなった今回ですが、パターンに関してはチェッカーボードやストライプも用いられていました。カラーパレットはモノトーンを中心に、途中、インパクトのあるレッドが2Lookだけ使われていましたね。スカルに関してはモデルの後頭部から靴の甲の部分まで全身にあしらわれていましたが、フラワーと共にコラージュされていたダークな雰囲気のものからランウェイ中盤から後半に掛けてのマンガチックなfunnyな雰囲気のものまでありました。

1Bジャケットは燕尾のように下前身頃が曲線を描いているものが多かったのですが、これはインナーを活かすためでしょうか。ジャケットやシャツの一部が格子状に切り取られているものは何となくボーンのようにも見えましたね。ランウェイ後半のギャザースカートに関しては、小細工なしに女性性をストレートに出してきた感じですが、こういう文脈でのジャンダーの扱い方は特に目新しいものではなくなってしまっている印象があったと思います。

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Kris Van Assche 11SS Men's Collection

Kris Van Assche 11SS メンズコレクションのテーマは、整備士のように手を汚して働く"Working Man"。ランウェイをウォーキングするモデルの手がdirty handsになっていたのも面白かったですね。インスピレーションソースは、Richard Avedonの"In The American West"の作品からあったようです。

カラーパレットはブラックとグレーをメインに、ワークウェアとテーラリングのMixによって描かれた今回のコレクションはアーバン・シックでいつものようにリアリティがある服だったと思います。実際に着てみたいと思えるアイテムもいくつかあったので、Kris Van Asscheのこういう方向性は好きですね。
ランウェイショーはウエストにツールベルトやエプロンのように帯が用いられているLookから始まり、ノースリーブのシャツやタンクトップなどが登場。透け感のあるシャツはDior hommeの10SSコレクションっぽい雰囲気があったと思います。ランウェイ終盤では汚れ加工のパンツやコートが使われていましたが、(アイデアとしてはよくあるものですが)Kris Van Asscheのコレクションで見るのは少し新鮮な感じがしました。

個人的にデザイナーとしてのKris Van Asscheの作品には野暮ったさを感じる時があるのですが、今回のような春夏はシンプルで良いと思いました。ラテンなどの民族的な方向性よりもアーバンで、スポーティな要素が控えめな最近のバランス感覚は好きな感じですね。

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Yves Saint Laurent 11SS Men's Collection

Stefano PilatiによるYves Saint Laurent 11SS メンズコレクション。
今回のコレクションに関連して、フォトグラファーでフィルムメーカーのAri Marcopoulosによるタトゥー・アーティスト Mark Mahoneyのドキュメンタリー・ショートフィルム"No Way Back"が公開されていましたね。

ランウェイショーはモロッコなどの北アフリカから影響を受けたもので、ウエストベルトやカマーバンド、トルコ帽などを用いてミニマルに展開。全体的にクラシカル・トーンで、ボトムにショーツを合わせたLookはフェミニンな雰囲気があったと思います。
個人的にノーブルなテーラリングはYves Saint Laurentらしくて良いと思うのですが、もう少しStefano Pilatiは遊んでも良いのではないかと思ったりしますね。ターゲットとなる顧客のことを考えると、シックにならざるを得ないのかもしれませんけれど。

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Junya Watanabe Man 11SS Collection

渡辺淳弥によるJunya Watanabe Man 11SS コレクション。
セーラーストライプやギンガムシャツ、くるぶし丈のパンツなどを用い、カジュアルでリラックスしたNautical Styleを描いた今回のコレクション。渡辺淳弥は、"They're clothes I want to wear next summer,"と表現したようですが、彼の作品はここのところ同じ方向性のバリエーション違いでずっと続いていますね。

クリエイションの核となるアイデアは基本的に同じでそれが横にスライドしているだけなので、「新しさ」への問いかけはそれ自体が無効化されている感じでしょうか。端的に言ってしまえばウェアラブルでコマーシャルライクなのですが、その意図を個人的には知りたいところ。SHOWstudio.comのレビューに書かれているように、魅力的で実用性のある服だけを提示されても、挑戦的でコンセプチュアルな服をつくる川久保玲の弟子という理由からサプライズを期待してしまうのはしょうがないと言えばしょうがないのでしょうね。

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Yohji Yamamoto 11SS Men's Collection

2シーズンぶりにメンズ・ランウェイショーを行った、山本耀司によるYohji Yamamoto 11SS メンズコレクション。
今回のコレクションに関して山本耀司は、"I think current fashion is too American. It's T-shirts and shorts all the time. I think we need some proper elegance to enhance the atmosphere a bit."と語ったようですね。アメリカン・カジュアルにヨーロピアン・エレガンス(主に18世紀から19世紀のVictorian)を用いてカウンターを当てるコレクションでしたが、個人的には会社経営の観点からビジネスを意識したベーシックな方向性のコレクションになると思っていたので少し驚きました。

タペストリーにピンストライプといったパターンやウィングカラーのベスト(シャツ)などを用いて描かれるヨーロピアン・トーンのコレクションは、あくまでも主がYohji Yamamotoであり、従がヨーロピアン・テイストだったのが個人的にとても良かったと思います。ブランドの核となるアイデンティティにコレクションのテーマが高い次元で組み合わされていて、とてもよく調和していましたね。アイテム単位で一つ一つを見ればそこまでアート側に振ったものではなく、ウェアラブルな感じがあったと思うのですが、トータルで見た場合の完成度は凄く高いコレクションだったと思います。ガジェットとしてのBowやハットのさり気ない使い方もとても巧く、モデルのキャスティングも含めてVery Goodといった感じでしたね。

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Rick Owens 11SS Men's Collection

Rick Owens 11SS メンズコレクションは、ショートスリーブの1Bコートにノースリーブ・レザージャケット、アシンメトリーなワンショルダーのタンクトップシャツにプラットホームブーツといったアイテムを用い、修道女(のウィンプルなど)から感化を受ける静寂さや霊妙さをMixしたRick Owensらしいクリエイションでしたね。Style.comのTim Blanksは"Monastic couture"と呼んでいましたが、正にそのような感じでしょうか。力強いストリート・クロージングにinspirationalな要素を与えて、「何かの予感を感じさせる服」に昇華させているRick Owensの作品がとても好きです。

10-11AWではテーラリングにフォーカスを当てていましたが、今回のコートも10-11AWから引き続きですね。カラーパレットはモノトーンにブラウンを加えて、オプアート風のポルカドットを用いたLookも1つだけありました。

アイテムで個人的に気になったは、2Lookでウエスト部分に使われていた大小のポルカドットのスカーフとワンショルダーのようにドレープ感を与えているTシャツですね。特に後者はTシャツというシンプルなアイテムに上手く変化を付けていて良かったと思います。ランウェイのフィナーレでも透け感のあるシャツはフィーチャーされていましたね。

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Burberry 3D Experience for 10-11AW AD Campaign

今年2月に10-11AWのランウェイショーを世界各地で3D Live StreamingしたBurberryですが、AD Campaignも3Dで登場していますね。
今回のAD Campaignは英国のモデル、俳優、ミュージシャンをキャスト。フォトグラファーはいつものようにMario Testino。

F.TAPEでキャストの詳細が書かれていたので、下記に引用しておきます。

Rosie Huntington Whiteley(Model)
Nina Porter(Model)
Sam Rollinson(Model)
Charlotte Wiggins(Model)
Caspar Smyth(Model/Producer)
Douglas Booth(Actor)
Gwilym Gold(Musician)
Rory Cottam(Musician)
Samuel Fry(Musician)
Sebastian Brice(Model/Musician)
Thomas Penfound(Model)

Gucci 11SS Men's Collection

Frida GianniniによるGucci 11SS メンズコレクション。
"gypsy deluxe"と呼ばれる今回のコレクションのインスピレーションソースは、Gucciの黄金時代である70年代とMarrakeshでのPaul Getty IIIから。ニュートラルなカラーパレットをメインに用い、ボヘミアンなスタイルをモダンに描くという方向性は10-11AWから引き続きですね。クリエイションとしてあまり冒険をせず、ブランドのヘリテージをリファレンスとする方法論で構築されたコレクションは、春夏ということもあってとてもリラックス感があったと思います。

ダブルのスーツから開始されたランウェイショーは、サファリジャケットにクラッシュ・シルクスカーフ、ピーコートにヘビー・ニット、スエードショーツにインディアンライクな装飾付きのデニムシャツといったアイテムで展開。素足にホースビットローファーはいつも通りの合わせ方で、サングラスやアクセサリー、ベルトにバッグも各Lookの雰囲気を引き出すのに上手く使われていましたね。イヴニングのシルク・ジャカードジャケットに関しても、ホワイトパンツに合わせることであくまでも軽く、爽やかな印象に留めていたと思います。ジャケットと言えば、今回はインナーにCollar Shirtを用いたLookが一つも無かったのも特徴的だったでしょうか。

こういった方向性のコレクションもウェアラブルで良いと思うのですが、個人的にはもう少しラディカルな方向性のコレクションが見たかったかなと思います。メンズはレディスに比べて自由度が低く、選択肢が少ないということと、昨今の時代の空気がそうさせているのだと思いますが。
Milan Collectionが終了し、Paris Collectionが始まりますが、その辺を個人的に期待したいですね。

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Prada 11SS Men's Collection

Miuccia PradaによるPrada 11SS メンズコレクション。
Frederic SanchezのRemixによるBauhausの"Bela Lugosi's Dead"をサウンドトラックとして、フューチャリスティックな雰囲気の蛍光灯に照らされたグレーチングのランウェイをウォーキングする形で行われた今回のコレクション。"simplicity regained"と表現されたクリエイションは、ユニフォームにフォーカスを当てての展開。

ランウェイショーはタイトな3ボタン・スーツから始まり、デニムを用いたボートネック・シャツやショーツにジャケット、各所のレビューで書かれているようにホスピタル・スクラブのようなシャツも登場していましたね。終盤ではカラフルなボートネック・セーターが使われていましたが、色に関して言えば首に掛けられたサングラスもアクセントとして良かったと思います。ウイングチップにスニーカーのソールを合わせた靴、ウエストや手(手首)に持たれたバッグは少しキッチュな印象でミウッチャらしさがあったでしょうか。

個人的にLive Streamingを見ていて最初に感じたのはRaf Simonsっぽいということだったのですが、たぶんフューチャリスティックでミニマルな雰囲気が少しあったのでそう感じたのかなと思います。トータルで見た場合、各アイデアの組み合わせ方とそのバランスはきちんとPradaらしくまとめられていて、流石にその辺は上手いなといったところですね。

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Burberry Prorsum 11SS Men's Collection

Christopher BaileyによるBurberry Prorsum 11SS メンズコレクション。
"heritage biker"と表現された今回のコレクションのインスピレーションソースは、20世紀初頭のThomas Burberryのアーカイヴからのbiker clothes。One Night OnlyとThe Kooksをサウンドトラックとし、ブランドのDNAであるミリタリー・トーンのトレンチコートにバイカージャケットやバイカー・レザーパンツなどを織り交ぜてコレクションを展開。スタッズやスパイクなども各所で用いられていて目を惹きましたね。足元のグラディエーター・ビルケンシュトックサンダルも存在感があったと思います。

10-11AWのコレクションから方向性がミリタリーへと変化し、Christopher Baileyの持ち味であるメランコリックで詩的な表現から強さを感じさせる表現になっていますね。Christopher BaileyのBritish Rainな雰囲気の物悲しげな優しい服が個人的に好きなので、そういった要素がもっとあっても良かったかなと思います。何となくですが、強さの中にある弱さと弱さの中にある強さで言えば、彼の今の気分は前者なのかなと思ったりしますけれどね。

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Dolce & Gabbana 11SS Men's Collection

Domenico DolceとStefano GabbanaによるDolce & Gabbana 11SS メンズコレクション。
メンズウェアラインが今年で20周年を迎えたDolce & Gabbanaの今回のコレクションは、Annie Lennoxのグランドピアノによる弾き語りと共に行われましたね。オフィシャルサイトでのLive Streamingを見ていましたが、Annie Lennoxがおいしいところを全部持っていってしまった感があったかなと思います。ランウェイよりも目立っていたので。。
また、今回は20周年に関連してPalazzo Marino(Milan's city hall)でiPadを使用した"20 Years of Dolce & Gabbana for Men"の展示もあったようですね。

Front RowにはMorgan Freemanらを迎え、モデルにはTony Wardらを起用して行われたランウェイショーのテーマは、ここ数シーズン彼らがフォーカスを当てている自身のクリエイションのルーツとなる"Sicilian Sensuality"。カラーパレットはホワイトやベージュをメインに、リネンなどの素材を用いたRelaxed Tailoringなコレクションでしたね。

全体的に典型的なDolce & Gabbanaといった感じで目新しさはあまり無いのですが、ロープを用いたベルトやサンダルはアイデアとして面白いと思いました。ダメージ加工のデニムも引き続き登場していましたね。こちらのインタビューでも彼らが話しているように、エコノミック・クライシス以降はルーツへの回帰とビジネスを意識したクリエイションが中心になっている感じでしょうか。今回はメンズウェアライン20周年という意味合いもあったので、内容的にはティピカルな感じで良かったかなとも思いますが。

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Jil Sander 11SS Men's Collection

イタリアのフィレンツェで開催されているPitti Uomoにて行われた、Raf SimonsによるJil Sander 11SS メンズコレクション。
今回からStyle.comでメンズのコレクションもカバーされるようになったので、メンズとレディスの情報が一箇所で閲覧できて便利になりましたね。

そのStyle.comで先日アップされていたRaf Simonsのインタビューにもあったように今回のJil Sanderのコレクションは終始、カラーにフォーカスを当てての展開。カラーパレットは、ブルー、イエロー、エメラルドグリーン、ピンク、オレンジといったヴィヴィッドなテクニカラーを用いていましたね。靴のソールにまで色があったのは目に付きました。T MAGAZINEではストリエイテッドな幾何学的なストライプはコンテンポラリー・アーティストのJim Lambieと書かれていましたが、確かにそのような感じ。タトゥーのようなフラワー・コラージュも面白かったですね。

構造的な部分で気になったのは、ベルト付きのジャケットやコートでしょうか。アイデアとしては、Raf Simonsのシグネチャの10SS Collectionでもありましたが。あと、ジャケットやコートのレイヤードもいくつかのLookで使われていましたね。

通常、これだけ色を使うとスポーティな雰囲気やフューチャリスティックな方向に行ってしまいがちだと思うのですが、今回のJil Sanderのコレクションはあくまでもテーラリングをベースとしてその上でそれらを用いていた、というのが個人的に受けた印象かなと思います。変化に乏しいモノトーンばかりのコレクションではなく、マルチカラーのコレクションもたまには良いよね、と思わされたコレクションでしたね。

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Dolce & Gabbana team up with Martini... Gucci Live Show... Evan Rachel Wood...

Dolce & Gabbana team up with Martini for drink debut
Dolce & GabbanaがBacardiのベルモット・ブランドであるMartiniと協同でお酒(wines and spirits sector)をデビューさせるという話。Milan Collectionでは、メンズラインの20th anniversaryをcelebrateするんだとか。もちろん、ショーの模様はサイトでLive Streamingされますね。

Gucci Live Show
GucciのLive Streamingは日本時間21日19:30から行うようです。
ちなみにBurberry Prorsumは今回もやる(日本時間19日22:00)ようですが、Dior hommeやPradaは今回もやるのか気になりますね。

Evan Rachel Wood to Front New Gucci Fragrance
Evan Rachel WoodがGucciのレディスの新作フレグランスでフィーチャーされるとのこと。

Raf Simons: Fashion Should Be "Hard To Grasp, Hard To Find"

6月15日から18日までイタリアのフィレンツェで行われるPitti UomoでJil Sander 11SS Men's Collectionを披露するRaf SimonsのStyle.comでのインタビュー記事。ショーに関してはオフィシャルサイトでLiveStreamingを日本時間18日AM4:15から行うようですね。Pitti Uomoに関しては日本語のPress Release(PDF)があるので興味のある方は読んでみると良いかなと思います。

以下、いつものようにインタビューについてざっくりと書いておきます。
結構、省略・簡略化して書いているので詳細は原文をご参照頂くということで。

インタビューの内容は、Raf SimonsがJil Sanderのクリエイティヴディレクターに就任してから5周年という話から始まり、(Villa Gamberaiaを背景に)ガーデンを舞台として提示される今回のショーがコレクションの作品にどう影響を与えたのか?という話題では(キーワードとしては、"Nature"があるようです)、今回のコレクションはsilhouette-drivenなコレクションではなく、Jil Sanderのヘリテージであるカラーとマテリアルについてのシンプルなものになるとの話で、Raf Simonsはブランドのルーツへ回帰したかったとのこと("No spectacle. No over-the-top form - more simple and easy to relate to. The color and the material are more challenging."と語っていますね)。

Jil Sanderでの仕事に関しては、最初から自分はデザイナーのJil Sanderになることはできないことを意識し、オーディエンスはデザイナーのJil SanderがクリエイトしたJil Sanderを望むけれど、彼らに新しいアイデアを提示することが私の仕事であると考えているとのこと。そしてそれは必ずしも良いリアクションがあるわけではないが、それは問題ではなく、多くの方向性を提示することがある種のリアリズムと関連性を持つJil Sanderというブランドにおいてはチャレンジである、と。
各シーズンにおけるインスピレーションやディレクションに関わらず、あなたがJil Sanderと認めるクオリティが常にあることが私の責任であるとのお話。

クライアントの変化に関しては、シンプルで良いカシミアコートとフラットな靴を望む顧客は常におり、我々はそれを提供しているけれど、過去10年間でファッションは多様化し、消費者心理は変化したとのこと。90年代には"the Jil Sander woman, the Martin Margiela woman."といったように一人のデザイナーを通して自己を表現することは一般的だったが今の消費者はブランドをMixして購入し、そして彼らは多くの変化を望み、全てに対してより多くを望む、と。
こういった状況下における新しいアプローチとして例えば我々のストアはこれまでよりもより良く改善しているが、(それには多くの理由があるけれど)これは再びワンブランドにコミットしている顧客に関係がある、とのこと。クライアントの抱える問題点としては、"I can see how it would get exhausting, feeling like you have to buy 16 bags by 16 different designers every year, in order to keep up."と話していますね。

現在のファッションに関してRaf Simonsは少しスローダウンすることを望んでいるようで、それは、ファッションが速く進む際に彼がファッションにおいて好きな"slightly elusive"、"Hard to grasp, hard to find."という考えを消し去ってしまうからとのこと。クリエイティビティを楽しんだり、熟考を必要とするメッセージがファッションにあっても良いよね?とのお話で、そのための時間が再びあって欲しいのだけれど、結局はそれはコンシューマーが決めることであって我々はサジェストすることしかできない、と。
(この後、Raf Simonsの個人的なアート収集に関する話題が出ていますね。)

最後は、女性の服をデザインするということがRaf Simonsをとても怖がらせたというJil Sanderでのファースト・コレクションについての話や荒れていたブランドを安定させるという当初の目標の話、そして、現在までのコレクションにおける"let's go every place this brand has never been."という話題からデザイナーとして未来への可能性を信じる"The task of the designer is to be excited about what's to come. I'm a romantic about the future. That's where all the possibility is."という言葉で締め括られていますね。

memorandum...

Megan Fox - Interview Magazine
上に載せた画像はtFSから。Interview MagazineでのCraig McDeanによるMegan Fox。
映像内で使われている曲はCharlotte Gainsbourgですね。

Rumor: Thierry Mugler Is Talking With Gareth Pugh About a Job
Thierry MuglerがGareth Pughを起用するかも、との噂。コメント欄にも書かれていますが、Gareth Pughはどこかのファッションハウスでキャリアを積んだ方が長い目で見ると良いと思いますね。この噂がどうなるのか気になるところです。

Postcard from Saint-Tropez
garance doreによるサントロペで行われたChanel Cruise Collectionの映像。
garance doreの映像作品は雰囲気がすごく良いので個人的にとても好きです。

Prep, Pose, and Shrink to Fit
Vogue Italia April 2010の撮影風景の様子。
ランウェイショーのBackstageやFront RowのPhotographyがもう一つの作品として機能するように、Behind the Scenesはコンテンツとして重要ですよね。雑誌のEditorialだけでなく、AD Campaignなどにも言えると思いますけれど。

2010 CFDA Fashion Awards... Anna Wintour Asked for Resort Runway Show... Natalie Portman for Christian Dior...

SALEのINVITATIONが届き始めると、もう今シーズンも終わりの気分になってきますね。
秋冬に関しては、LUISAVIAROMA辺りを見つつ考えたりしています。WOMENに関しても、ALEXANDER WANGBALMAINGIVENCHYなどなど、コレクションアイテムの価格帯が見れるのが面白いので是非。

2010 CFDA Fashion Awards PRESENTED IN NEW YORK
各所で報道されていますが、オフィシャルへのリンクということで。
tFSではAlexander McQueen Tributeの写真などを見ることができますね。

Anna Wintour Reportedly Asked for More Resort Runway Shows This Season
月曜の深夜にはOscar de la Rentaがランウェイショーのライヴストリーミングを行っていましたが、確かに今回のResort Collectionではショーを行うブランドが多いですね。その理由がAnna Wintourとの噂ですが、どうなのでしょうか。

Natalie Portman models for Christian Dior
Natalie PortmanがParfums Christian Diorでフィーチャーされるとのお話。
Fashionista的には(新作でなければ)Miss Dior Cherieじゃない?とのことですが、さて。

Yves Saint Laurent 10-11 Cruise Collection

New YorkのFrench Consulateで行われた、Stefano PilatiによるYves Saint Laurent 10-11 Cruise Collection。
コレクションは70年代の雰囲気をベースとしたシックな印象で、テーラリングから始まり、バタフライやクローバーのような植物のプリント、デニムを用いたLook、バーミューダショーツ、そして、ショー後半では10-11AWコレクションで使われたペンダント・シルエットのプリント、などがありましたね。ウエストベルトなどを用いたハイウエストのシルエットやラストルックのスモーキングはYSLらしかったと思います。

各所のレビューでも書かれているようにバタフライ・プリントは、Miu Miuの10SSコレクションでのSwallowやCatプリントっぽくもありましたね。個人的にMiu Miuのあのプリント・パターンはとても好きなトーンだったりしますが(ちなみに今回のYves Saint LaurentではモデルにLindsey Wixsonがいましたね)。

カラーパレットに関してはショーの中盤から後半に掛けてのホワイト、コーラル・レッドにライラック、ホクシアが特徴的で、明るめのカラーのLookはリゾートな気分が上手く表現されていたと思います。すべてのLookで見ることができたヘアターバンやスタックヒールのエスパドリーユ・サンダルも爽やかな印象で良かったですね。
ヘアターバンに関して言えば、3Lookで用いられていたゴールドのサークル・イヤリングとの合わせ方がクラシカルな感じで上手いと思いました。ボタンやベルトのバックルにさり気無くゴールドを配置していたのが、クラシックなテイストを出していましたね。

Stefano Pilatiの発言として、"Always within myself there's the big debate - how can you avoid references but at the same time be respectful,"というのがありましたが、メゾンのヘリテージにどう向き合っていくのか?というのは歴史あるファッション・ハウスでデザイナーを務める人間の運命ですね。Christian DiorのJohn Gallianoもそうですけれど。個人的にYves Saint Laurentにはもう少し新しさが欲しいと思うのですが、どうでしょうか。
Stefano Pilatiに関して言えば、少し前にYSLを去るかも?という噂が流れていたのも気になりますね。確か噂は否定されていたはずですけれど。

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Summer Time Music...

ここのところ音楽(ハウス)に関するエントリーを書いていなかったので久しぶりに書いてみようかなと思います。最近はだんだんと夏が近づいてきているので、自分が普段よく聴く曲も季節に合わせて少しずつ変化してたりしますね。
という訳で、夏に向けて気持ちよく聴ける曲を2曲ほどご紹介(どちらもiTunesへリンクしています)。

The Brand New Heavies - You Are the Universe (Curtis and Moore's Universal Summer Groove)
すごくベタで有名過ぎる曲ですが、最近聴きたくなってよく聴いているので。
The Brand New HeaviesによるYou Are the UniverseのHouse Remixですね。十年以上前の曲ですが、今でもクラブやMix CDなどでネタとして使われている曲だと思います。自分がこの曲を始めて知ったのも、とあるMix CDがきっかけだったりしますが。
原曲のクオリティが高いと大概のRemixは原曲を超えられずに終わると思うのですが、このCurtis and Moore's Universal Summer Grooveは原曲の良さをそのまま素直にハウスとして昇華できているのが良いです。iTunesのレビューでは"House Classic"と表現されていますが、正にそんな曲ですね。

Orienta-Rhythm - Happy (Orienta-Rhythm Original Club Mix) [feat. Joi Cardwell]
先月、2010 Remixesが出ていましたが個人的にはこちらのOriginal Club Mixが好きなので。
レーベルはKing Street Soundsなのでそれ系のサウンドです。2008年の曲なので音圧もあって、テンポも良く、とても聴き易い曲だと思います。個人的には5:16からのエレピソロが好きですね。
Orienta-Rhythmに関して言えば、Stephanie Cookeとの曲も良いので気になる方はチェックしてみると良いかなと思います。

Miranda Kerr... Theyskens Theory... Paris Collection Schedule...

先日ポストしたNumero #114のGreg KadelによるMiranda Kerrのエディトリアルですが、映像がFashion Gone Rogueで紹介されていたのでリンクしておきます。短いムービーですが、映像があると世界観に広がりや奥行きを感じられて良いですね。

Olivier Theyskens and Andrew Rosen Offer Details of Theyskens Theory Collaboration
Olivier TheyskensとTheoryによるTheyskens Theoryについてですが、9月のファッションウィークの頃にお披露目されるようですね。

Paris Collection / men's fashion 2011SS - from June 24th to 27th 2010
まだtemporary versionですが、今月行われるメンズのParis Collectionのスケジュール。

Claudia & Karl... Alexander Wang Plots New Line... NICOLAS ANDREAS TARALIS...

Diane Pernetがポストしていて知ったのですが、Stern FOTOGRAFIE Portfolio No.60はKarl LagerfeldによるClaudia Schifferなのですね。Amazon.co.jpでも予約できるようになっていましたが、カバーは全部で6つあるようです。

Alexander Wang Plots New Line
Resort Collectionを発表したAlexander Wangですが、新しいラインとなる"essentials"について報じられていますね。CasualでEasyなT(Line)よりはテーラリング寄りになるようですが、"I don't want to say [the new line] is based on tailoring or business attire"とのこと。また、New YorkにFlagship Shopを今年のどこかのタイミングでオープンするとの話ですが、場所はまだ不明のようです。

NICOLAS ANDREAS TARALIS
オフィシャルサイトがアップデートされ、10-11AW Collectionの映像が見れるようになっていますね。

memorandum...

写真はDolce & GabbanaとMadonnaによるMDG Sunglasses Collectionから。
サイトでは撮影風景やFILMも公開されていますね。

GUCCI ICON-TEMPORARY store hits Tokyo
Frida GianniniとMark RonsonによるGUCCI ICON-TEMPORARYの東京での展開は6月12日から7月4日まで、新宿にあるGUCCIのブティック2Fで行われるというお話。11日にはMark Ronsonがホストを務めるパーティーもあるようですね。

Karl's Mail...
フランスの通信販売大手の3 SuissesのためにKarl LagerfeldがIris Strubeggerを撮影した件について。
Karl Lagerfeldはここのところずっと話題を振り撒いている感があります。

SO IT WASN'T ANNIE'S FAULT AFTER ALL
Kenneth Starrというファイナンシャルアドバイザーがニューヨークで詐欺容疑で逮捕されたとの話ですが、Annie LeibovitzにArt Capitalを紹介したのがこの人物なんだとか。他にもUma ThurmanやMartin Scorseseといった名前が挙がっていますね。

CHANEL 10-11 Cruise Collection - Karl Lagerfeld INTERVIEW

CHANELのオフィシャルサイトにサントロペで行われたCruise Collectionの映像とDETAILS、そして、Karl LagerfeldのINTERVIEWがアップされていますね。
以下は、いつものようにKarl Lagerfeldのインタビューから。

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I love Saint-Tropez. I am tired of destinations at the of the world. When you have such a paradise not far from Paris, in the center of Europe, why not go there?

"Love is in the air."
Yes, exactly. The borderlines are not as strong in summer fashion as in high fashion collections. You can show jeans. It is like winter sports clothes. Everyone has two arms and two legs. For the rest...

You worked on jeans. You also worked on swimsuits for evening.
You have the sea and boats. That is a look for the boats.

Is it a collection for the big yachts, or for young, trendy women?
You can be young, trendy, and on a yacht. There are no more rules.

There is a new take on gingham in the collection.
Everything has to be seen in a way that feels new. Otherwise it is vintage. This is not a vintage collection.

Juliette Greco came.
I love her. Of all the people here, she was the only one who knew Chanel. She was a Chanel client. Chanel adored her. It was very touching. I was surprised to see her here. Nobody else, myself included, had ever seen Chanel or remembered Chanel. Only Juliette Greco.

Greco also embodies the idea of Saint-Tropez.
She is Paris, she is Saint-Germain. She is a certain idea of French chic. I do not think in these terms, but rather "the idea of Saint-Tropez". I do not go into sordid details or private lives, the rich and poor the camping site and the yacht. For me it is a vision, an idea.

What is the link between Coco Chanel and Saint-Tropez?
The link is very small. The only thing we know about her being in Saint-Tropez is a letter from Colette to her husband saying she went to Vachon. Vachon used to be next door. Not any more. Colette was buying something when someone covered her eyes. It was Coco Chanel there with Misia Sert and Paul Iribe. Colette hated Paul Iribe. It was shortly before he died on the tennis court. Chanel was at her villa at Roquebrune.

- Everyone calls me Coco. I am mad for Chanel.

In the movie, the girl walks around saying, "Everyone calls me Coco. I am mad for Chanel." It means her spirit has survived. She is not the reincarnation of Chanel, but a fashionista. Girls all around the world still want Chanel.