This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

John Galliano: "Everything Is Beautiful."

写真は、tFSにアップされているVanity FairのJohn Gallianoのインタビューから。
左端の20歳の写真は、好青年って感じがしますね・・笑。

インタビューのアーティクルの中でIngrid SischyがJohn Gallianoのシグネチャの2006年春夏コレクションに関して言及している箇所があり(Cathy Horynも触れていますが)、彼は"Everything Is Beautiful."(Everybody's beautiful.)と題されたコレクションで、白人から黒人、若者から老年、そして、小人に巨人に双子とクロスドレッサーからトランスジェンダーまでが登場するコレクションを披露していますね。
人種や年齢、身体的特徴等を超えて互いに尊重し合うというテーマのコレクションであったとIngrid Sischyは素直に受け取っていたようですが、Cathy Horynによれば誰もがポジティブにあのコレクションを受け取っていたのでは無いとのことで、彼女はそこがガリアーノの欠点のようだと書いていますね。コレクションはStyle.comなどで見ることができるので、気になる人はチェックしてみてはどうでしょうか。

事件の総括としては、成功に溺れ、John Gallianoというある種の虚構のキャラクターを演じ続けることが限界に達して自壊してしまったという印象が強いですね。誰にも弱音を吐けずに孤独を抱えて生きねばならなかったのだとすれば、彼は少し可哀想な感じがしてしまいますね。だからといって全てが許される訳ではないのですけれど。


Christian Dior "Secret Garden 2 - Versailles"

本編も公開されていますが、Raf SimonsによるChristian DiorとDaria Strokousは本当に相性が良いですね。
全体的にイメージフィルム寄りのつくりですが、尺をもう少し長くしてストーリーがしっかりしたショートフィルムっぽくしても面白いかなと思います。その点、ChanelでのKarl Lagerfeldのショートフィルムは、いろいろ上手くやっているなと感じますね。


Vanity Fair July 2013 issue: "Galliano in the Wilderness" Photograph by Annie Leibovitz

Vanity Fair July 2013に掲載されるJohn GallianoのDiorを馘首されてから初となるインタビューの一部がアップされていますね。
彼が依存症になっていく過程や問題を起こす直前にSidney ToledanoやBernard Arnaultとした会話、アリゾナのリハビリ施設からBill Gayttenに掛けた電話、そして、Kate Mossからのウェディングドレスのオファーとその結婚式など。その他にも多くの話題が掲載されているようですね。

Dior homme Pre-Fall 2013 Campaign: Creative Direction by M/M (Paris)

Dior hommeから届いていたプレコレクションのカタログを見ていて気付いたのですが、今回のキャンペーンのクリエイティブ・ディレクションはM/M (Paris)によるものなのですね。映像内でも使われているランドスケープを用いたグラフィック・アートワークも、言われてみれば確かに彼らっぽい感じです。

Givenchy's New Site Coming Soon...

Givenchyのサイトがリニューアルを行うようで、現在カウントダウンが開始されていますね。
カウントが適切な時間を指しているとすれば、公開されるのは日本時間の7/3 12:00(正午)のようです。
今まで小さいサイズのサイトで見辛かったのでリニューアルして写真等の解像度が高くなり、アーカイヴも充実すると良いですね。

Miuccia Prada's Circle of Influence - T Magazine

T MagazineでのMiuccia Pradaに関するアーティクルが面白かったので、少し書いておきます。
多くのミウッチャに関する記事というのは、パントマイムや政治学と共産党といった彼女の経歴とフェミニズムや夫とのビジネスに関する話題が多いのですが、今回の記事は彼女のクリエイションに関する話題があったので興味深く読めた次第です。

ある種の見苦しさや不恰好さを作品強度へと転化し、美しさや可愛らしさを描こうとするMiuccia Pradaのクリエイション・スタイル。少女が背伸びをして真紅のルージュを引き、サングラスをして大人ぶっているような可愛らしさや、一見すると悪趣味なリップドレスのような不思議な魔力を秘めた素敵な作品を世に放つミウッチャですが、彼女のクリエイションの核にある"Ugly Chic"に関して彼女自身は、「Uglyはアトラクティブで、エキサイティングです。(私がそう感じるのは)恐らく、それがより新しいものだからです。」と話していますね。

そして、更に、「Uglinessに関する調査は、美しさに関するブルジョワ的な考えのものよりも面白いです。何故かと言えば、Uglyには人間らしさがあるからですね。それは、人間の悪くて汚い側面に触れます。(人間の悪い側面をあえて用いることは)ファッションの世界においてスキャンダルだったかもしれませんが、絵画や映画といった他の芸術の分野では一般的なものでした。それまでファッションの世界で用いられることの無かったtrashyとuglyなものを発明したことで、私は非常に批評されました。」とのこと。

分かりやすい安易なブルジョワ的なものを描くのではなく、あえてリスクを負って誰もやっていないことに挑戦するというのは彼女が今まで体現してきたものだと言えるでしょう。

「ビジネスはモノ作りと同じぐらい重要なことだと言えますか?」という問いには、「はい。もし人々が彼らのポケットからお金を支払うとすれば、それはあなたが行っていることが適切であることを意味します。私はロゴがそこにあるから人々がそれを買うのでは無く、そのモノ自体が彼らに適切であるので彼らはそれを買うことを望みます。ビジネスとは、あなたが行っていることが意味を成しているかどうかを証明することです。私は、エリートのためにファッションをするという考えに非常に反対です。ある意味でそれはあまりに安易なことなのですから。」と答えていますね。

ファッションそのものについては、「ファッションとは自分自身を変えるための安価な方法の一つです。」「それは、(束縛などからの)解放の最初のレベルの1つです。」と話しているのも彼女らしい感じでしょうか。

最後に、ミウッチャにとって"Prada"とはブランド等では決して無く、Pradaでの仕事は彼女自身の「セルフポートレイト」である、という話をしていますね。「それ(Pradaでのクリエイションワーク)は、私の中から湧き上がるものです。それは私の魂であり、私の人生です。私の仕事と私の人生はだいたい同じものです。そして、私は仕事が(人生と)異なる何かであるとは決して考えていません。」とのこと。彼女は、自身の赴くままに自然体で仕事=人生という生き方をしているようです。
"It has to be true to yourself first and then it might be successful."とは彼女の言葉ですが、仕事や人生において重要なことはきっとそういうことなのかもしれないですね。

Dior homme 13-14AW Collection Preview

Dior hommeの2013-14年秋冬コレクションの展示会に行ってきましたが、コレクション外品でいくつか欲しいアイテムがあった感じですね。
ランウェイショーのLook 1などのジッパー・ジャケット系は基本的に着丈が長かったかなと。トライアングルとサークルを組み合わせたあのマークは、ジャケットの裏地にもパターンとして使われていましたね。ニット系のアイテムは、コレクション外品も含めて10万円を超えるプライスのものが多かった印象です。デニムに関しては19cmのものが多く、コーティングデニムが気になりましたね。ブラックのレザー・エフェクトのものと、ブルーデニムにブラック・エフェクトを施したもの(お値段は10万円前後)等がありました。Tシャツは何故かオプアート的なグラフィックTシャツがありましたが・・、結構インパクトがありましたね。ブーツに関しては来シーズンはあまり期待できない感じで、スニーカーも含めて、現在入荷しているプレコレクションの方が良いものが多いかもしれません。

秋冬の立ち上がり日はまだ決まっていないとのことでしたが、例年通りであれば7月中旬ぐらいですね。13SSシーズンのセールは行われないとのことなので、まだ春夏コレクションで欲しいものがある人は躊躇することなく買ってしまって良いのでは無いかなと思います。

ちなみに表参道のDiorのブティックは今年で10周年を迎える訳ですが、地下一階のhommeのフロアが10月に完全リニューアルされる予定になっているとのこと。工事を開始する9月からは、hommeの売り場は一時的に4Fに移動するようです。
どんな感じになるのか楽しみですね。

NAKED / DJ KAWASAKI Complete Best

久しぶりにCDを買いましたが、Shining feat. birdが良いですね。
ALBUM EditやRADIO Editの曲も収録されていますが、基本的にはオリジナルVer.の方が良いかなと・・。