This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Dior homme 10SS Collection

Kris Van AsscheによるDior homme 10SS Collectionのテーマは、"Cold Love"。
超軽量のテイラーリングによるトレンスペアレンシーなレイヤードを展開し、Dior hommeの持つ都市的な雰囲気の中に民族調のリズムをミックスしたのが今回のコレクションなのかなと思います。Ethnically City Street Styleとでも表現しましょうか。ファブリックとパターンとカット、そしてその合わせ方(レイヤード等)というそれぞれの属性に対して、それぞれ違ったアプローチをするというアイデアがベースにあるような気がしました。

ファブリックで遊ぶというとRaf Simons(Jil Sander)が頭に浮かぶのですが、このベクトルに行くのがKris Van Asscheのクリエイションらしいなと思いましたね。ただ、ビジネス的には結構厳しくなりそうな気がして、少し心配になってしまいましたが。。

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Lanvin 10SS Men's Collection

Lucas OssendrijverによるLanvin 10SS Men's Collectionは今までのロマンチックな柔らかさから少し離れ、個人主義とアンチ・ユニフォームをテーマに展開。カラーパレットはいつも通りの渋めな感じでしたね。
ハイウエスト・パンツを多用しながらパフスリーブ・シルエットを取り入れる等、フェミニンな雰囲気を出しつつもサンバイザーに鉛筆のような口ひげ、サングラスといった部分でバランスを取っているのが面白かったです。個人的に一番気になったのは、"Lanvinネックレス"だったのですが、ストリートにもエレガントな雰囲気にも合うようで良い感じだと思いました。

また、Alber Elbazが過去数年間、同じモデルを起用していると発言したことを引いて、モデルが少年から男性に成長するというメタファーをクリエイションに見ることができたとmen.style.comのレビューに書かれていましたが、今回のコレクションはそういった雰囲気が何となく根底に流れていたようなが気がしましたね。

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Maison Martin Margiela 10SS Men's Collection

Maison Martin Margielaの10SS Men's Collectionはブランド・アイデンティティーであるホワイトを基調に、フラワー・モチーフを点在させるというアイデアで展開。全体的にティピカルなMaison Martin Margielaのコレクションだったかなと思いますが、men.style.comのレビューにあった、

if the original personality of the house was formed by a marriage of modesty and ingenious craft, the spirit lingered on this collection's floral theme.

という言葉がとても今回のコレクションを表していたと思います。

個人的に気になったのは、ジャカード織りのフラワーシャツやwooden-bird mobile(木製の鳥のオブジェ)を首から提げたLookの手編みのパッチワーク・ニット、不思議な形に刳り貫かれたトレンチコートやシャツ、汚れ加工の入ったジャケット、といったところですね。

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Ann Demeulemeester 10SS Men's Collection

Ann Demeulemeesterの10SS Men's Collectionは、憂鬱な世界観から少し離れ、その世界には光と柔らかさがありましたね。カラーパレットは白と黒を基本として、ベージュなどの淡いトーンでまとめられていました。
ランウェイではシャツを着ていないLookが大半で、スパンコール付きのカーディガン、カマーバンド、09-10AWのレディスでも見られたレザー・コルセットのようなアイデアもありつつ、シルク・ローブはボクサーのようでもあり着物のようでもありました。

素肌にジャケットだとMaison Martin Margielaっぽく見えたり、シルク・ローブはDolce & Gabbanaっぽいアイデアですが、アンのクリエイションはポエティックでシャープな印象を受けますね。今回のコレクションは、退廃的な世界観における「しばしの休息」といった感じなのかなと思いましたが。
Ann Demeulemeesterのブランド・アイコンである羽のように、強さと弱さが同居している雰囲気が素晴らしいと改めて思ったコレクションでしたね。

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John Galliano 10SS Men's Collection

John Gallianoの10SS Men's Collectionのテーマは、"Napoleon Bonaparte".
前半はアラビアンな雰囲気の中に東洋の花瓶プリントやニュースペーパー・プリントを合わせたり、ターバンを使った砂漠の民Lookで展開し、中盤にネイキッド・パートを挟みつつ、後半はダークなデーモンLookでしたね。髪飾りの花がフェミニンな印象で個人的に気になりました。

アイテム単体で見れば、(John Gallianoにしては)かなりウェアラブルだったと思います。個人的にこのTシャツのプリントが一番気になりましたけれど。。
今回の2010春夏のメンズコレクションを今まで見てきてあまりワクワクすることがなかったのですが、流石はJohn Gallianoといった感じで面白かったですね。ウィザード級のクリエイションで期待を裏切らないランウェイショーを展開できるのは彼ならではだなと思いました。

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Raf Simons 10SS Men's Collection

Raf Simons 10SS Men's Collectionは09-10AWに続いて、今回もテーラーリング・ストーリーを展開。
Jil Sanderっぽい雰囲気もありつつ、蛇のモチーフで遊んでいましたが、ベルトも蛇をイメージして使われていたのが印象的でしたね。ちなみにベルトのバックル部分や靴にもスネーク・モチーフは使われていました。
新しいコードの男性像が必要であるということで、古典的なテーラーリングの手法をベースに袖の部分に変化を加えてみたり、トランスパレントなスネーク・モチーフのシルク・チュニックを飛び道具的に使ってみたりと、単なるテーラーリング・スタイルで終わらないのがRaf Simonsらしかったです。
個人的にはもう少し若さがあっても良いと思うのですが、Raf Simonsとしては今のところそういった気分では無いようですね。

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Comme des Garcons Homme Plus 10SS Collection

川久保玲によるComme des Garcons Homme Plus 10SS Collection.
コレクションのテーマは、"Random Collage"ということで、タータン、アフリカン・プリント、ノーティカル・ストライプといったパターンやネクタイのコラージュ、パッチワークがランウェイには展開されていましたね。
tFSで"Beautiful mess"という感想があったのですが、「美しい混乱」というのは川久保玲のクリエイションを上手く表した言葉だと思いました。

今回もスカートは当たり前に登場していましたが、(他ブランドもそうですが)ボトムの上のスカートはアウターとインナーの裾とレイヤードさせるのが良い感じですね。あとは、カフェ・エプロンっぽく使うのがたぶん使いやすいかなと思いました。

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Kris Van Assche 10SS Men's Collection

"Dissonance(不調和)"をテーマに展開されたKris Van Asscheの10SS Men's Collection.
AP通信の記事などによれば、モロッコやペルーからインスピレーションを受けたとのことで"It's all about mixity,"というKris Van Asscheの発言が載っていました。

ロングトップにバーミューダショーツを合わせて、その下にはレギンス等をレイヤード。そして、足元にはグラディエーター・サンダルといったLookが大半で、カラーパレットに関してもブラック、ホワイト、グレー(あと、サンダルにイエローとブルーがあったぐらい)のミニマル・カラーパレットで展開されていましたね。
シャツ・アウトした(ロング)ジャケットのLookはかなり縦長の印象で、クリスっぽくて良いなと思いました。また、tFSでも指摘がありましたが、今回のコレクションはDamir Domaの雰囲気的が少し含まれていましたね。ドレープ感はDamir Doma程ではありませんでしたけれど。

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Rick Owens 10SS Men's Collection

Rick Owensの10SS Men's Collectionは彼らしく、レザーとスニーカーで遊びつつそこにデニムを加え、アシンメトリーなデザインとレイヤードさせるというアイデアで展開。
いつものダークでストリート感のあるRick Owensのクリエイション、といったところですね。

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Junya Watanabe 10SS Men's Collection

渡辺淳弥によるJunya Watanabe 10SS Men's Collection.
プレッピーなスタイルをベースに、どこかクラシカルでノスタルジアを感じるような雰囲気。彼は今回のコレクションを"snobbish"と表現したようですが、クリエイションの方向性に関しては典型的なJunya Watanabeといったところでしょうか。
アスコットタイやMackintoshとコラボしたコート、フード付きのブレザー等が個人的には目につきましたね。

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Jean Paul Gaultier 10SS Men's Collection

Jean Paul Gaultierの10SS Men's Collectionはオレンジをランウェイの差し色に、スカートや首に巻いたスカーフ、チューブトップLookが飛び出す等、かなり自由な雰囲気でしたね。
個人的にはあまりにもレディスのママ過ぎて、少しやり過ぎ感を感じてしまいましたが・・。
ちなみにデニムに関してはLevi'sとのコラボとのことです。

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memorandum...

The September Issue Trailer Is Out With More Unseen Clips!
The September Issueのトレイラー映像が公開されていますね。
The REAL Devil Wears Pradaと各所で書かれていましたが、正にそんな感じでしょうか。

Uniqlo Owner to Buy the Gap?
UniqloがGapを買収するかもしれないという話。
定期的にこういった話題は出ているような気もしますが。

Yves Saint Laurent Parisienne: Kate Moss by Craig McDean
以前、Photo Shootingが目撃されて話題になっていたYves Saint Laurentを着たKate Mossですが、ParisienneのAdだったようですね。

Dior homme 10SS Paris Preview - "turning point"
Dior hommeの10SS Collectionのプレビューイメージが貼られていますが・・ランウェイはどうなるのか気になりますね。

Louis Vuitton 09-10AW Ad Campaign

以前から話題になっていたLouis Vuittonの09-10AW Ad Campaignですが、MadonnaとSteven Meiselによる第二ラウンドのイメージがアンオフィシャルにリークされていますね。Kris Van Asscheの例の件もそうですが、今の時代に情報管理は中々難しいようです・・。

tFS等ではPhotoshopによる加工に関する話題が多く提出されていましたが、個人的に目が留まったのは"Wicked Alice in Wonderland"という言葉。HDR撮影のような今回のイメージの世界観を上手く表しているかなと思いました(まだ一枚だけしかイメージを見ていませんが)。
ちなみにAd Campaignに関しては映像もある?とのことですが、もしそれが撮影風景のようなムービーのことでないとすればその辺も期待して待ちたいですね。

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Yves Saint Laurent 10SS Men's Collection

Stefano PilatiによるYves Saint Laurent 10SS Men's Collection.
ランウェイショーと共にYSLのオフィシャルサイトでは、Samuel Benchetritディレクションによる彼の息子(Jules)を主演に据えたビデオ・プレゼンテーション映像も公開されていますね(いつものようにtFSでは、ビデオ・プレゼンテーション方式に賛否両論ありましたが)。

ランウェイに関しては全体的にリラックスした「ゆるい」雰囲気だと思いました。ハイウエストで低い股下のハーレムパンツはかなり女性的でしたね。また、WWDでは今回のショーに関して、"スーツではない新しい男性のためのユニフォームを見つけるという取り組み"という発言が載っていましたが、メンズウェアにおいてスーツ(ジャケット)を超えるスタイルをつくりたいというのはデザイナーであれば誰もが考える命題かなと個人的には思いましたね。

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Prada 10SS Men's Collection

Miuccia PradaによるPrada 10SS Men's Collection.
(現在の情勢から)バケーション・ムードは現実に即していないとのことで、ビジネスウェアの雰囲気をベースに展開された今回のコレクションは古いモノクロ映画がテーマの根底にあり、カラーパレットはモノトーンでほぼグレーという展開。

帽子から靴までメッシュ・パターンを多用し、重くなりがちなスーツにスポーツウェア的なリラックスした雰囲気を足しつつ、コート・ジャケット・シャツ・カーディガン・ベストといったアイテムをレイヤー化させるLookが多く見られました。ノースリーブのLookや千鳥格子/アールデコ調のグラフィカル・パターンのアイテムは、少しRaf Simons的な雰囲気を出していたと思います。
スポーツウェア的な要素を上品に仕上げると、どこかフューチャリスティックな感じになりますよね。

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Gucci 10SS Men's Collection

Frida GianniniによるGucci 10SS Men's Collection.
インスピレーション・ソースはブラジルの建築家であるOscar Niemeyerとのことで、カラーパレットで白が多用されていたのがその理由ですね。ランウェイは全身ホワイト+グラフィカルパターン・シャツのLookから始まり、それがインタルジアセーターへと展開。再びホワイトのブルゾンやアノラックなどのスポーティな雰囲気のLookへと接続し、最後はダークトーンのイブニングスーツLookへ。ジャケットやパンツにもジオメトリックで民族調のグラフィカル・パターンが用いられていたのが特徴的でした。

個人的にはOscar Niemeyerから曲線を使ったデザインも上手く取り込んで欲しかったかなと思ってしまいましたが、その辺はRaf Simonsのようなデザイナーの方が得意・・でしょうか。曲線といえばインダストリアル・デザイナーのLuigi Colaniがパッと頭に浮かびましたが、Raf Simons(のJil Sander)とはかなり相性が良さそうな雰囲気ですね・・って、Gucciのコレクションの話題から脱線してきたのでこの辺で。。

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Burberry Prorsum 10SS Men's Collection

Christopher BaileyによるBurberry Prorsum 10SS Men's Collection.
コレクションのテーマは、「天候(の変化)」にあるようで09SSのコレクション(特にレディスでしょうか)とインスピレーション・ソースは近いですね。ただ一つだけ違うのは、優しい憂鬱な世界観に少しばかりの柔らかい光が射していたということ。

Reutersの記事に掲載されていた、"I wanted to start the show with rain and end with sunshine. I think it's a nice analogy of what the whole world is going through as well,"というChristopher Baileyの発言にあるように、重めのカラーパレットの前半と後半に登場するとても柔らかい印象のパステルカラーはとても対照的でしたね。
シャツやニットにあしらわれた(トレンチっぽい?)ベルトやスポーツウェア的な雰囲気のアウターやボトム、チェルシーブーツやレザーのリュックサックも個人的には気になったコレクションでした。

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Jil Sander 10SS Men's Collection

Raf SimonsによるJil Sander 10SS Men's Collection.
インスピレーションソースは、画家・彫刻家の「藤田嗣治」ですね。その特徴的なモデルの髪型とファブリックに描かれたイラストが印象的なランウェイショーでしたが、全体的にシルエットも(丸くて小さな襟もそうですが)、ピュアホワイトをベースにした配色もかなりフェミニンな雰囲気。アイテムに関して言えば、ジャケットとポロシャツが合わさったようなものやカーディガン、コートなど、滑らかな曲線を描くファブリックが柔らかい光を放つ世界観はとてもJil Sanderらしいと思いました。

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Dolce & Gabbana 10SS Men's Collection

10SS Men's Collectionということで、Milan Fashion Weekが既に開始されていますね。
というわけで、Dolce & Gabbanaから例の如くつらつらと・・。

Madonnaと共演したことで以前から話題になっているJesus Luzですが、09-10AWのAd Campaignに続いて10SSのランウェイにも登場していましたね(あと話題になっていたのはDavid Gandyでしょうか)。
ショーの中で目に付いたのは、ラペルの大きいジャケット、シルクシャツとビキニ、デニムを使ったLook、そして、各アイテムで刺繍が多用されている、といったところでしょうか。デニムについてはレディスのコレクションでも使用されるのかなと少し思ってしまいました。カラーパレットについてはデニムのブルーを除けば、ほぼすべてモノトーンな色使い。引き続き不況の影響が見られるファッションウィークになるのかな・・?といった感じでしたね。

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memorandum...

The 2009 CFDA Awards
2009 CFDA Fashion Awardsの授賞式の様子がWWDにアップされていますね。

A MAGAZINE
A MAGAZINEのサイトがリニューアルして、Blog形式に
#9のキュレーターはProenza Schouler。

Chanel Takes Over Tokyo
Chanelが代々木競技場で09-10AWのショーを行ったようですね。
こちらにもいくつか写真がアップされていました。

Agyness Deyn Rumored to Leave Modeling, the Big Apple?
Agyness Deynはモデルの仕事を辞めて、役者としてのキャリアに集中するかもしれないとのこと。

Nicola Formichetti Loves Gaga, Japanese Punk
The CutにアップされていたNicola Formichettiのインタビュー。

Dolce & Gabbana to Cut Prices
Dolce & Gabbanaが価格を10?20%下げるとのこと。日本にも影響はあるのでしょうか。
そういえば最近、オフィシャルサイトでオンラインストアがローンチしていましたね。

Fashion Revolution - SHOWstudio Exhibition at Somerset House

fashionista.comでもエントリーが上がっていましたが、今年の9月18日から12月22日までロンドンのSomerset HouseにてSHOWstudio(Nick Knight)によるエキシビジョンが開催されるようです(ロンドン・ファッションウィークとほぼ同じ時期に開始されます)。展示のテーマは、"Process", "Performance", "Participation"の3つで、過去9年間に渡りSHOWstudioによって生み出された約20のプロジェクトが披露されるとのこと。そこにはAlexander McQueenやJohn Galliano、Gareth Pugh、Kate MossやBjorkらも含まれるようですね。
vogue.co.ukの記事でNick Knightの、

"We are in the midst of a revolution in fashion imagery," Knight asserted. "Moving away from illustration and stills photography, we are now entering the restless world of interactive, self-created, digital-imaging: accessible, downloadable and constantly changing. This is what interests me. Working with the very top fashion creators, this show will open up the whole process of fashion to literally everyone, instead of just an informed few."

という発言があったように、展示の中心には写真スタジオが設けられており、ファッション・イメージのメイキング・プロセスを観客が実際に見ることができるようです。また、Nick Knightによる100 portraitsといったイベントやDesign Download Competitionもあるようですね。

via showstudio.com somersethouse.org.uk

Size-zero models / Alexandra Shulman's Letter.

サイズ・ゼロ-モデル問題に関して英国メディアが、Alexandra Shulman(editor of the British Vogue)が主要なファッション・ハウスに宛てた手紙を引いて報じていますね。
手紙の内容に関しては、雑誌の撮影に使用するサンプル品のサイズがとても小さく、撮影に起用するモデルは必然的に痩せ細ったモデルになってしまう、といったことのようです。また、Vogue誌の写真についてもモデルが健康的に見えるように(痩せ過ぎて見えないように)修正しているという話やフォトグラファーにもそういった依頼を出しているという話も合わせて載っていました。

現在の経済情勢の中でこういったことを広告主に言うのはかなり勇気がいることだと思いますが、これもノブレス・オブリージュの精神なのでしょうか(海外ではよく見かけますね)。
この問題については各国で規制が進んでいたりするのですが、Alexandra Shulmanは規制が答えであるとは思っていないようです。確かに、自由を希求するファッション(もちろんその「自由」も強制されるべきものでは無いと思いますが)に規制は必要ないと言えばそうだと思いますが、物事の判断能力が未発達のティーンエージャーのモデルには必要であるといった意見もあり、難しいところだと思います。

モデルの人種問題に関してもそうですが、一番の特効薬?はデザイナーが新しい美しさを創造し、提示することかなと個人的には思いますね。これはファッションに限りませんが、世の中の流れを変革していくようなクリエイションを自分は見たいと思っているので。

via independent, guardian, telegraph, times online, dailymail

CHANEL CRUISE 2009-10 RTW - Karl Lagerfeld INTERVIEW

Chanel came here for the first time in 1919 with Misia Sert and her husband. They introduced her to Diaghilev, Stravinsky, and all those people.

I always like it in Venice. I also like the melancholic idea. This was the most trendy beach in Europe. Everyone wanted to go to Venice, it was magical. 19th century already, and mostly in the early 20th century. It became less trendy after Saint-Tropez. But the magic touch of Venice was something I could use for this collection, which is inventoried under the name Cruise. I like it, it is redone and impeccable. There is a future done with a large element of the past.

The big black capes are in toweling, inspired by the black cloaks you see in Tiepolo's paintings.

Death in Venice was because I wanted to show Tatjana with the children. It had a melancholy charm. After that, the allusions and illusions I evoked are all fairly vague. "White telephone" movies, the silent Italian movies of Lyda Borelli and Bertini, the colors of Renaissance paintings and even before. The graphic effects of Carpaccio, touches of Fortuny but done differently. There's Byzantium influence, since from 12th century it inspired Venice. There is futurism, D'Annunzio. There is also a touch of pre-WWI French influence on Venice. Henri de Regnier... Misia Sert brought Chanel into the cafe society. People rented palaces here, like Cole Porter and his wife, and the Princess de Polignac. It was an intense life which does not exist today. But I like idea. That is already quite a few references. But no references is carried through to a reconstruction. They are allusions.

They are important for Chanel. Chanel has such a strong image for handbags and jewelry, a stronger identity than any other House. It is fun to play with that. Then there were shoes like gondolas. I like the idea of a little joke, a little fantasy.

Life is hard for many people, so it is nice to propose something playful and at the same time elegant. They are clothes for easy living. You make collections for people to wear. Not for museums, despite a tendency today to design directly for the museum. I am not an artist, I am a dressmaker.

They make beautiful men's clothes. I never wear my own designs.

I love walking in Venice, but I prefer to stay in the Lido. I love the Lido. Not necessarily the sea, I did not have time to swim. It is comfortable, and I have always found it quite mysterious. The references are different, more sophisticated, more literary. That is what I love.

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via chanel.com

Superflat First Love - Louis Vuitton x Takashi Murakami

Louis Vuittonと村上隆による"Superflat First Love"の映像が公開されていました。1作目のSUPERFLAT MONOGRAMとは違ってキャラクターが3DCGになっていますね。個人的にはSUPERFLAT MONOGRAMのようにつくりこんだ映像が見たかったかな・・といった感じではあります。

村上隆といえば、"VOGUE NIPPON and Comme des Garcons MAGAZINE ALIVE"でもマンガをテーマにした作品展示が行われていますね。先日足を運んでみたのですが、2Fがすごいことになっていたのが印象的でした。

via fashionologie.com

memorandum...

昨日、Yohji Yamamotoが10SSメンズコレクションのランウェイショーをキャンセルしたと書きましたが、Gareth Pughも同じく行わないとのこと。10月に行われるレディスのコレクションで、メンズに関しても作品が提示されるようですが・・残念ですね。

少し前に書いた、Karl Lagerfeld、Alber Elbaz、Olivier Theyskensの噂の件ですが、完全に嘘とも言い切れない様子ですね。これについては、オフィシャルな情報が出るまでは静観といったところでしょうか。

SUZY MENKESによる川久保玲のインタビュー記事。COMME des GARCONSは今年で40th Anniversaryなのですよね。"I start every collection with one word,"といった話など、面白いのでお時間のあるときにでも読まれることをオススメします。

Burberry 09-10AW AD Campaign

Burberryの09-10AW AD Campaignは、Emma Watsonをフューチャーしたものになったようですね。フォトグラファーは、Mario Testinoとのこと。
ハリーポッターと聞いても頭の中で全くイメージが結びつかなかったです。。

via tFS telegraph.co.uk

memorandum...

TOKYODANDYでエントリーされていましたが、DAZED & CONFUSED JAPANが6月、7月、8月号を休刊し、その後は年6回の発行になるとのこと。日本の雑誌もご多分に漏れず不況の影響で広告出稿が落ち、デジタルメディアの台頭による構造的要因で厳しくなってきているようですね。これは雑誌だけでなく、新聞社やTV局などにも言えることですけれど。

Burberryの表参道店は現在の三陽商会の管理・運営からバーバリー・インターナショナル(Burberry、三陽商会、三井物産の共同出資会社)へ移管されるとのこと。これにより表参道店は6月末で一旦クローズし、9月初旬に再オープンするようです(参考)。
また、GIORGIO ARMANIの六本木ヒルズ店のや、8月25日に表参道ヒルズにオープン予定のにBrooks BrothersによるBLACK FLEECE独立店舗のも報道されていましたね。

最後にもう一つ大きな話題を。
今月予定されているメンズの2010年春夏コレクションですが、Yohji Yamamotoが経済不況を理由にこれをキャンセルしたとのこと。代わりにパリのショールームでコレクションを発表するとのことですが、これにはかなり驚かされました・・。

This is Rumour...

単なる噂・・ということですが、気になったので。
Diane, A Shaded View on Fashionでエントリーされていた、Karl LagerfeldがChanelと契約更新を行わなかったというお話。そして、そのポストにはLanvinのAlber Elbazが就き、LanvinのデザイナーにはOlivier Theyskensが就任する、と。ソースが全く無いので現時点では判断できないのですが、Alber ElbazとOlivier Theyskensの今までのクリエイションから考慮すると現実的にありえそうな話だと思いました。
個人的にはKarl LagerfeldのChanelでのクリエイションをもっと見ていたいな・・と思いますけれどね。

追記(2009.6.6 - 9:24)
nymag.comでChanelとLanvinのスポークスマンがこの噂を否定したと書かれていました(もし仮に噂が事実だったとしても肯定するとは思えませんけれど・・)。

memorandum...

Raf Simonsの秋冬の受注会が今週金曜から青山の直営店であるようです。来シーズンのRaf Simonsの特徴は、イタリア製のクラシカル・スーツとアクセントとして用いられているボンディング素材"Neoprene"ですね。確か先週は表参道のAnn Demeulemeesterでも秋冬の受注会が行われていましたが、もうそんな季節なのですね・・といったところ。

それで話題が変わりますが、fashionologie.comでThe Face(Magazine)が復活するかもしれないという噂について書かれていました。ソースはmediaweek.co.ukなのですが、どうなのでしょうかね。復活するとしてもデジタル・マガジンか、フリー・マガジンか、定期購読専用マガジン?・・とのことですが。こちらでは今更数年前に役目を終えた雑誌を単純に復活させてもダメだろう、といった否定的な意見も出ていました。

Louis Vuitton Core Values Campaign feat. Astronauts Star

1969年 アポロ11号での月面着陸において月面歩行を行ったBuzz Aldrin.
1970年 アポロ13号の船長として宇宙へ行ったJim Lovell.
1983年 チャレンジャー号においてアメリカ初の女性宇宙飛行士となったSally Ride.

Louis VuittonのCore Values Campaignは、月面歩行40周年を記念したものになったようですね。フォトグラファーは、Annie Leibovitz。
宇宙飛行士へのインタビューなどが、7月2日にlouisvuittonjourneys.comにアップされるとのことです。

via wwd.com