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Yohji Yamamoto 11SS Men's Collection

2シーズンぶりにメンズ・ランウェイショーを行った、山本耀司によるYohji Yamamoto 11SS メンズコレクション。
今回のコレクションに関して山本耀司は、"I think current fashion is too American. It's T-shirts and shorts all the time. I think we need some proper elegance to enhance the atmosphere a bit."と語ったようですね。アメリカン・カジュアルにヨーロピアン・エレガンス(主に18世紀から19世紀のVictorian)を用いてカウンターを当てるコレクションでしたが、個人的には会社経営の観点からビジネスを意識したベーシックな方向性のコレクションになると思っていたので少し驚きました。

タペストリーにピンストライプといったパターンやウィングカラーのベスト(シャツ)などを用いて描かれるヨーロピアン・トーンのコレクションは、あくまでも主がYohji Yamamotoであり、従がヨーロピアン・テイストだったのが個人的にとても良かったと思います。ブランドの核となるアイデンティティにコレクションのテーマが高い次元で組み合わされていて、とてもよく調和していましたね。アイテム単位で一つ一つを見ればそこまでアート側に振ったものではなく、ウェアラブルな感じがあったと思うのですが、トータルで見た場合の完成度は凄く高いコレクションだったと思います。ガジェットとしてのBowやハットのさり気ない使い方もとても巧く、モデルのキャスティングも含めてVery Goodといった感じでしたね。

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posted by PFM