Gucci 11SS Men's Collection
Frida GianniniによるGucci 11SS メンズコレクション。
"gypsy deluxe"と呼ばれる今回のコレクションのインスピレーションソースは、Gucciの黄金時代である70年代とMarrakeshでのPaul Getty IIIから。ニュートラルなカラーパレットをメインに用い、ボヘミアンなスタイルをモダンに描くという方向性は10-11AWから引き続きですね。クリエイションとしてあまり冒険をせず、ブランドのヘリテージをリファレンスとする方法論で構築されたコレクションは、春夏ということもあってとてもリラックス感があったと思います。
ダブルのスーツから開始されたランウェイショーは、サファリジャケットにクラッシュ・シルクスカーフ、ピーコートにヘビー・ニット、スエードショーツにインディアンライクな装飾付きのデニムシャツといったアイテムで展開。素足にホースビットローファーはいつも通りの合わせ方で、サングラスやアクセサリー、ベルトにバッグも各Lookの雰囲気を引き出すのに上手く使われていましたね。イヴニングのシルク・ジャカードジャケットに関しても、ホワイトパンツに合わせることであくまでも軽く、爽やかな印象に留めていたと思います。ジャケットと言えば、今回はインナーにCollar Shirtを用いたLookが一つも無かったのも特徴的だったでしょうか。
こういった方向性のコレクションもウェアラブルで良いと思うのですが、個人的にはもう少しラディカルな方向性のコレクションが見たかったかなと思います。メンズはレディスに比べて自由度が低く、選択肢が少ないということと、昨今の時代の空気がそうさせているのだと思いますが。
Milan Collectionが終了し、Paris Collectionが始まりますが、その辺を個人的に期待したいですね。
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