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Cutting words from the master.

Karl LagerfeldがBBCのRadio 4というラジオ番組でインタビューに答えたようです。
その内容が各所で議論を呼んでいるのですが、一つはサイズ・ゼロ・モデルという(モデルの)痩せ過ぎ問題について、もう一つは毛皮に関する問題についてですね(不況に関する話など、他にもいくつか発言をしているようですが)。これらの問題については、海外のメディアを見ているとどちらもよく取り上げられている問題かなと思います。
自分はこれらについて深い知識が無いので詳しい話をすることはできないのですが、個人的な感想ということで(どちらも政治的/経済的な話を多分に含んでいてとても難しい問題ですね)。

サイズ・ゼロ・モデルについてですが、フランスでは肥満の若者が30%程度いるということでそちらの方が問題なのではないか?・・といったKarl Lagerfeldの発言ですが、これは論点が違うかなと。。

毛皮の問題(これについてはPETAなど、いろいろありますね。)については、

"In a meat-eating world, wearing leather for shoes and even clothes and handbags, the discussion of fur is childish."

とのこと(他にもいくつか発言がありますが。)。
これに対して「レザー製品は食用からの副産物としてつくり出されているが、毛皮はそうではない」といった意見があるのを読みましたが、全部が全部そうなの?と個人的には疑問に思いました。動物が食用に消費されるのか、美的な理由により消費されるのか、といった(人間側の勝手な)道徳的倫理的問題という議論の軸に関しては、人間は動物を食べなくても生きていけるという話もあり、でも、世界においては農業をまともに行うことができない特定の地域も存在するので、動物を食べることは生きるための現実的な手段の場合もある・・といったことが書かれていました。
こうやって書いていくと終わりがないのであれですが、Karl Lagerfeld自身は毛皮は着ないとのことですね。また、中国の毛皮用動物の飼育場が問題として挙げられていました。

今回のKarl Lagerfeldへのインタビューに関して、Radio 4という番組の立ち位置やインタビュアーの狙い、質問項目の意図が気になるところですが、個人的にはいろいろなネット上の書き込みを読めて勉強になったなと思いました。

via telegraph.co.uk nymag.com fashionista.com

posted by PFM