This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Dolce & Gabbana 09-10AW Men's Collection

メンズのファッションウィークが始まりましたね。
経済不況がデザイナーのクリエイションにどう影響するのかが個人的に気になるところ。一時的にビジネスを意識したある種の停滞を見せたとしても、Karl Lagerfeldが今回の経済危機を「spring house-cleaning」と表現したようにクリエイションの過剰さを取り除き、その先にあるCreative Evolutionを起こすための布石となれば良いのではないか、という期待と共に見ていこうかなと思います。

まずはミラノ・コレクションからということで、Dolce & Gabbanaについて。
コスメティックラインのAD CampaignにScarlett Johanssonを起用したDolce & Gabbanaですが、ランウェイショーの前にStefano Gabbanaが、「(経済的に、心理的に)不安定な時には家族主義的な価値観や伝統といった、人生において重要なものを人は要求する。」と答えたように、今回のコレクションは自分たちのルーツを探るものだったようですね。The KillersのHumanをBGMに行われた、シチリアの雰囲気を含んだ光沢のあるモノトーンなコレクションは、所々に教会の色をイメージにしたピンクのジャケットを点在させていました。
tFSでは「古典的で典型的なDolce & Gabbanaのコレクションであり、退屈だ。」という意見がありましたが、確かに自分も映像を見ながらそう感じてしまったのは事実かなと思います。でも、彼らの表現のアイデンティティという面で言えば(レディスのコレクションでも少し前に書きましたが)、ベターな選択だったのではないかと思いました。

via men.style.com wwd.com

posted by PFM