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Raf Simons 09-10AW Men's Collection

Raf Simonsによる09-10AWメンズコレクションはクラシカルなスーツがメインでしたが、ネオプレン素材を使用するなど実験的な要素が強かったですね。
Raf Simonsは以前から若いモデルに(不釣合いな)古典的なスーツを着せていたりすると思うのですが、それは「思春期の終わり」みたいなものを表現しているように個人的には感じます。そしてそれには二つの見え方があって、一つは若者の社会への反抗心がクラシカルなスーツ(これは現実・社会の暗示)に取り込まれてしまったという見え方。もう一つは若者が自らクラシカルなスーツに手を伸ばして、社会や現実への反抗心を持ち続けたままそれに袖を通す(現実の社会に入っていく)という見え方があるかなと思います。今回のコレクションをこの二つの見え方で言えば、前者の要素が強かったように思いますね(経済不況の影響?と勝手にリンクさせて解釈してしまいそうになりますが)。
若いモデルと古典的なスーツ、それにスニーカーとネオプレン素材、袖の切り替えしといった背反的要素がRaf Simonsらしいと言えばらしいコレクションだったと思いました。

via men.style.com wwd.com vogue.co.uk tFS

posted by PFM