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Alexander McQueen 10-11AW Collection

Private showの形で披露されたAlexander McQueen 10-11AWコレクション。
オフィシャルサイトにも短い解説がありますが、インスピレーション・ソースはビザンチン・アートから。Grinling Gibbonsの彫刻やSandro Botticelli, Stephan Lochner, Hans Memling, Hugo van der Goes, Jean Hey and Hieronymus Boschらの絵画から影響を受けたもの。ビザンチンだけでなく、ゴシックやバロック、ロココ、ルネサンスなども含まれている感じでしょうか。リンクを張ったWeb Gallery of Artで各画家の作品を見るとわかりますが、宗教画は美しさと共に独特の厭世観がそこにあると思います。Look2などに用いられているHieronymus Boschは、凄く空想的で素晴らしいですね。

デジタルグラフィックのプリントを使い、フューチャリスティックな方向に行ったかと思えば、こうして過去に遡ったりするという、振り幅が大きいのが面白いですね。彼の作品を見ていて思うのは、かなりラディカルなことをする割に、その表現自体はクラシックな技術によって支えられているということでしょうか。自分は何となくですが、そんな印象を受けていました。

彼のラストコレクションの細かいディティールや靴やバッグなどに関しては、fashionista.comでアップされていた映像が参考になるので、こちらも是非。今回のコレクションが販売されることは無いようですが、いくつかの雑誌のエディトリアルには登場するような話が出ていますね。Lee Alexander McQueenのアシスタントとして16年間働いたSarah Burtonを含むデザインチームが、今後は同ブランドを続けていくようです。

via style.com wwd.com vogue.co.uk telegraph.co.uk latimesblogs.latimes.com tFS

posted by PFM