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Le jour d'avant

SIGNE CHANELMARC JACOBS & LOUIS VUITTONのファッション・ドキュメンタリーで知られるLoic Prigentによる"The Day Before(邦題:コレクション前夜)"シリーズの日本語版のDVDが出ていますね。Fendi by Karl Lagerfeldは9月1日発売なので、それ以外のJean Paul Gaultier, Proenza Schouler, Sonia Rykielについて少しずつ書いてみたいと思います。

Jean Paul Gaultierは、映画をテーマとした09-10AW Haute Couture Collectionの28時間前から密着取材をしたもの。スケッチなどではなく、フィッティングをしながら身振り手振りで指示を出していくゴルチエの制作過程は面白いです。取材が入っているからかもしれませんが、彼の言動は見たまんまのイメージ通り。コレクション直前まで作品が完成せず、ショーの開始が遅れるのはいつものこととのことですが、本当にギリギリといった感じでした。

Proenza Schoulerは、New Yorkでの09-10AW Collectionまでの様子を取材したもの。デザイナーであるJack McColloughとLazaro Hernandezはスケッチをした段階でほぼ作品の完成形が見えているようです。映像ではValentinoのStefano Sassiが視察に来た時の様子や、ショーの開始前にAnna Wintourにコレクションの説明をしているシーンなどもありました(ショーの後には、Carine RoitfeldやHamish Bowlesのコメントなども)。
パリではなく、ニューヨークを拠点に活動しているということもあって映像的には少し新鮮な感じがしましたね。ビッグメゾンではないブランドがどのようにコレクションを制作しているのか?というのが見れて面白い内容となっています。

Sonia Rykielは、40th Anniversaryとなった09SS Collectionまでの36時間を取材したもの。通常のコレクションとは別に、Karl LagerfeldやJean Paul Gaultier、Martin Margielaらへ依頼した作品によるトリビュート・コレクションをSonia Rykiel本人にはナイショでNathalie Rykielが企画を進めることに。ショー・プロデューサーはEtienne Russoなので、彼が映像中に結構登場しています。
作品制作に関しては、ソニアとナタリー、そして、クリエイティブ・ディレクターのGabrielle Greissを含めた3人でフィッティングを見ながらいろいろ言い合っているシーンがありましたが、3人とも言いたいことをストレートに言っている感じ。そういう関係性はモノづくりをする上で大切だ、とSonia Rykielが話していましたがこれには同意ですね。

といった感じで簡単に書いてみましたが、いずれも50分程度の短めの映像なのでSIGNE CHANELみたいなものを期待するとアレかもしれません。ただ、コレクション・ブランドの裏側を見れるという意味ではいずれも貴重な映像だと思うので、興味のある人は手に取ってみると良いかなと思います。モデルもKarlie Kloss, Iris Strubegger, Magdalena Frackowiak, Irina Lazareanu... etc.といった感じで登場しているので。

posted by PFM