This is Not here - *//LIKE TEARS IN RAIN

Alexander Wang 11SS Collection

Alexander Wang 11SS Collectionは彼自身の発言にもあったように、カラーパレットにブラックを一切使わずに展開。ホワイトにフォーカスした今回のコレクションのキーワードには、optimistic, purity, honestyなどがあったようですね。

ルーズな緩さを持った各Lookは、ミニマルなアート性とグラフィティ(社内でスタッフとインターンが書いたもの。)等によるストリート感がバランス良く組み合わされ、トップスのボタンやジッパー等からは少しカジュアルな雰囲気も出ていたと思います。フェミニンで優しい雰囲気のオーガンザ・シャツ、柔道ジャケットにローブコート、再解釈されたトレンチ、ミントカラーのドレス等に用いられていたダクトテープも面白いアクセントになっていましたでしょうか。各要素は既に存在しているものですがその組み合わせ方がとても器用ですね。ただ、完全に新しい何かをつくろうとするならばもう少し濃い何かが必要かなと個人的には思います。

部分的に白く染めたヘアスタイルはGuido Palauによるもので、彼によると"it was inspired by Basquiat and the '80s punk era"とのこと。メイクを担当したDiane Kendalによると今回描いた女性像は、"The character for today's show is part of the downtown art scene - she's a very cool girl who's confident enough to wear something extreme like bleached eyebrows,"なんだとか。ちなみにスタイリストはKarl Templer、BGMはFrederic Sanchez、ランウェイの照明デザインはThierry Dreyfus、といった各分野のエキスパートが彼のショーには関わっているので、その辺も意識して見てみるとより一層楽しめるかなと思います。

via style.com wwd.com telegraph.co.uk fashion.elle.com fashionwiredaily.com

posted by PFM